今月の話題〜1月〜



  今月は前月と同じ日本ペインクリニック学会の一般演題の後半の演題より選んでみました。興味ある演題が沢山あり、私の理解できる 範囲内で纏めてみました。



1. デュロキセチンからミルタザピンへのうつ薬スイッチングが疼痛系軽減に有効であった4症例:

(帝京大学麻酔科、杉本真理子)サインバルタ(デュロキセチン)からミルタザビルに変更し有効であった4例を経験した効果は2~4か月で認めている。


2. 慢性膵炎による難治性腹痛にブレがバリンが有効であった一例:

(名古屋大学麻酔科、草間宜好)30才代の女性で、難治性の腹痛にプレガバリンの投与が有効であった。


3. ヘバーデン結節の痛みを緩和つる10秒神経マッサージ:

(富永ペインクリニック、富永喜代)へバーデン結節に十秒マッサージで痛みに有効であった。


4. 会陰部痛に対して漢方薬が奏功した一例:

(姫路赤十字病院緩和ケア、福永智栄)婦人科、皮膚科で難治だった例に、サインバルタと抑肝散を投与し有効であった。


5. 電気鍼と漢方治療が奏功した腰椎ヘルニアをと舞う腰部脊椎管狭窄症による難治性疼痛の一例:

(北九州市立門司病院ペインクリンイク、緒方政則)桂勺知母湯、次打撲一方の投与と電気鍼で一か月で痛みは軽減した。O14-4


6. 電気鍼と漢方治療が奏功した腰椎ヘルニアを伴う腰部脊椎管狭窄症による難治性症例の一例:

(北九州門司病院ペインクリニック、緒方政則)70才の女性で、右の腰下肢痛の患者手術定期応と考えられたが、手術を希望せず、漢方、桂勺知母湯、 滋打撲一湯内服に鍼治療を行い、独歩も可能となった。


7. 頭かでの仙腸関節障害の腰痛治療成績:

(西宮市立病院ペインクリニック、前田倫)腰痛では仙腸関節障害の関与を考慮する必要があり、定期的薬部療法・超音波下仙腸関節ブロックは妥当 な治療手段だあると考える。


8. デュロキセチン中止後に退薬症状を生じた2症例:

(石川中央病院麻酔科、高橋麗子)38才の乳がん術後、78才股関節術後にデュロキセチン後に耳鳴りと吐き気、耐えがたい倦怠、イライラ、めまい、 耳鳴が出たデュロキセチンの再投与で軽減。デュロキセチンを中止するときは、種々の退薬症状のい可能性があり、突然の中止は避ける必要がある。


9. ビタミンD欠乏状態の骨粗鬆症患者に対する活性型ビタミンD3投与後の血中ビタミンD濃度の推移:

(江別市立病院、杉目史行)骨粗鬆症の患者60例の中87%で、ビタミンD欠乏症と診断。骨粗鬆症の治療に医療保険でのビタミンD3の投与は両不足で、 日光浴やサプリメント治療などを考慮する必要がある。


10. 末梢性顔面神経麻痺に対し鍼灸治療が有効と考えられ3症例:

(自自医科大学麻酔科、玉井秀明)症状が遷延したBell麻痺の患者に対し鍼治療は有効と考えられた。


11. 冬の寒波で憎悪した三叉神経痛に漢方薬が著効した2症例:

(曽於医師会病院麻酔科、米満亨)三叉神経痛にプレガバリンを投与し有効であったが、寒さで効果の減弱に対して漢方温剤が有効であった。 P27-P3-18


12. 急性帯状疱疹に伴う疼痛及び帯状疱疹後神経痛に対してC2神経根ブロックが著効した一例:

(日本医科だ学多摩永山病院麻酔科、杖下隆哉)48才男性の後頭部の帯状疱疹の痛みにC2神経根おロック有効であった。


13. 薬剤性肝障害を発症した上腕帯状疱疹痛に対し超音波ガイド下神経ブロックが有効であった。:

(新松戸中央病院麻酔科、中村尊子)81才男性、で経験。


14. 局所でのブロックにより坐骨神経痛に複数部位の関与が示された1症例:

(大阪労災病院ペインクリニック、河合茂明)70才男性で、腰背部痛、左下肢痛、仙骨硬膜外ブロック、梨状筋ブロック、腓骨神経ブロックで強いいた みが軽減した。P3-47


15. 繰り返しの腹直筋鞘ブロックにより徐々に痛みの改善が得られた難治性前皮神経絞扼症候群の一例:

富山大学病院麻酔科、堀川英世)71才女性で開腹術13年後に生じた創部痛に有効であった。


16. セロトニン症候群が疑われた2症例:

(東京慈恵会医科大学麻酔科、濱口孝幸)一例は36才女性で関節痛にトラマドールを投与、その後デュロキセチンを投与後、振戦、呂律障害、深部腱反 射亢進ミオクローヌスを認め、ヂュロキセチンを減量、デュロキセチンを中止し、改善した。二例は腰痛にデュロキセチンを投与し、焦燥感、ミオクロ ーヌス、深部反射亢進、振戦、発汗異常が見られ、トラムセットの減量とデユロッィセチンを中止し症状は改善した。


17. 断端痛に対して超音波ガイド下尺骨・正中神経ブロックが有用であった1症例:

(東京医科大学麻酔科、関口俊也)50台男性で左環指を事故で離断した。断端痛に尺骨・正中神経ブロックが有効であった。



優秀演題(一般演題)


1)  脳はを用いた局所麻酔の痛みを客観的には把握する試み:(福井大学形成外科、宮前誠)主観的な感覚とされる痛みを脳波を用 いて客観的に評価を試みた。脳はを用いて局所麻酔中の痛みの把握することが可能であることが示唆された。

2)  肩関節屈曲不全にたいする新たな超音波ガイド下ブロック:(東北大学麻酔科、村上徹)小円筋と三角筋と上腕三頭筋長頭の支 配神経である腋窩神経にブロックする方法を考案した。このブロックでリハビリによる関節可動域の向上が期待できる。

3)  Burninng Mouth syndrome (BMS)患者におけるガム咀嚼によるレスティングステート脳各部位の結合力の変化について:(日本 大学歯学部ペインクリニック、今村佳樹)ガム咀嚼により、BMS患者のVAS値は有意に低下した。レスティングステートの変化を検討した。

4)  凍結肩にかんするアンケート調査の第一次中間報告:(みやぎ中核病院麻酔科、佐藤光)明らかな原因のない一次性拘縮肩が36.6%、 糖尿病や甲状腺疾患などの全身性の基礎疾患を合併しているが31.4%であった。患者の2/3は、凍結肩は肩関節の損傷のない病態と考えている。

5)  前腕の神経障害にたいするエコーガイド下治療法:(獨協医科大学埼玉医療センター、寺田哲)エコーガイド下にて生理食塩水の みのHydroreleaseを行い良好な結果を得た。橈骨神経の浅枝、尺骨神経の背側枝、外側前腕皮神経、正中神経固有橈側掌側指示神経の4症例で、 全例に良い結果を得た。




筆者一言:
 痛みの問題は多方面で、多種雑多で問題が多く纏めるのは難しいのですが、日常診療の面から選んでみました。



一口メモ

明けましておめでとうございます 令和初のお正月いかがでしたでしょうか。

年末年始、色々な番組でラグビー選手を見かけました。 今年は東京オリンピックです! チケットを手にした方もいるでしょうか。 日本ワンチームとなって応援しましょう。たのしみですね。

今年も皆様が健康で笑顔の一年でありますように。


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