今月の話題〜2月〜



今月は平成22年1月17日に東京で行なわれた第30回メヂコピアシンポジウム “動脈硬化をめぐって”より興味のあったところを話題として選んでみました。 内容は一般の方々を対象としたシンポジウムのために専門的な内容ではありませんが、 分かりやすいものでした。




1.
動脈硬化の成因と診断;(東京大学老年病学、大内尉義)動脈硬化は病理学滝に粥状硬化、 メンケベルグ型硬化、細動脈硬化に分類される。粥状硬化は冠動脈、脳動脈、頸動脈、四肢 の動脈などにみられ、その本態は血管内膜はのコレステロールの沈着や血管平滑筋の増殖、 線維成分の増殖などによる血管内膜の肥厚(動脈硬化プラーク)とそれに伴う血管腔の狭 搾である。動脈硬化の診断には、動脈造影、運動負荷心電図、心筋シンチグラム、サーモ グラフィーなどや脈波伝達速度(PMW)など様々な方法で行なわれる。


2.
動脈硬化とメタボリックシンドローム;(千葉大学細胞治療学、横手幸太郎)動脈硬化の発症 および進展には、脂質異常症(高脂血症)、糖尿病、高血圧症、喫煙、加齢などの危険因子が 深く関わっている。生活習慣に由来するメタボリックシンドロームである。内臓脂肪は運動、 食事療法により減少しやすい。肥満の内臓脂肪型は男性に多く、皮下脂肪型は女性に多い。現 在の長寿社会が、健康長寿であることが必要で、100才の方の20%が自立、40%が寝た 切りといわれており、いかに健康長寿にするかが大切である。寝た切りになる原因として、3 0%が脳卒中、15%が高齢、12%が認知症としてあげられる。動物実験で、食事を30% 制限することにより、癌の減少、糖尿病の減少、顔貌の改善までえられるという。現在の飽食 の時代になにが健康長寿のために大切か、考えるひつようがある。


3.
動脈硬化と生活習慣;東京慈恵会医科大学代謝・栄養内科、多田紀夫)動脈硬化には脂質異常症、 耐糖能異常、高血圧、内臓肥満などが関与しており、その予防と初期治療には食生活、運動の励行 などの生活療法が欠かせない。



筆者一言
生活習慣が、如何に動脈硬化の発症進展に関与しているかを、各講師の方が強調されていた。 問題は、生活習慣がいかにするかは、その人の生き方、常識に関することで、なかなか変更が 難しい事です。しかし、寝た切りでなく、健康長寿であるためには是非生活習慣をよりよい方 向にしていく必要があります。




一口メモ

雪から始まりました2月です。寒いですね。
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