今月の話題〜6月〜



 今月の話題は、先月と同じく今年の2月27日、28日神戸で行なわれた日本慢性疼痛学会より 選んでみました。この学会は医師以外のパラメディカルの方々の参加も多い学会です。今回、理学 療法士、心理療法士、看護師、ソーシャルワーカーからの発表がありましたのでその発表から選ん でみました。



1,
ペインクリニックにおける理学療法の役割;(仙台ペインクリニック、大友、他)理学療法は、 “運動療法による筋力、関節可動域、協調性といった身体機能、及び温熱、水、光線、電気など の物理療法による疼痛、循環障害などの改善をはかり、基本的動作やADLの向上を図ること” を目的としている。慢性疼痛では痛みと運動機能低下の悪循環が、心理的影響と相まって理学療 法を困難にしておる。神経ブロックと理学療法など医師と理学療法士が連携し、タイミングよく併 用することにより治療効果を高めることが出来る。



2,
当科に於ける臨床心理士の役割;(NTT東日本関東病院ペインクリニック、折田、大瀬戸)当科 では医師と臨床心理士が連携し、身体的な治療以外に心理的なアプローチを行なっている。臨床心 理士の役割は心理アセスメントと心理面接である。心理検査を行なう際は検査の意義と必要性を十分に説 明した上で行なっている。臨床心理士は中立的な立場で患者さんに寄り添いながらチームとして参 加している。



3,
慢性疼痛治療に於ける看護師の役割―がん看護に携わる看護師の立場からー;兵庫医科大学疼痛制 御ペインクリニック、一ノ瀬理加)がん患者、家族に対して、様々な専門職種によるアプローチが 必要とされています。看護師に求められる専門性とは、日々変化する患者の痛みを全人的な視点で アセスメントすることであり、さらに、そのアセスメントをもって他の専門職と積極的なコミュニ ケーションをはかり、痛みのある患者の日常生活をよりよい方向へマネジメントしていくことと考 えられる。



4,
慢性疼痛ケアにおけるソーシャルワーカーの役割―多職種との協働のためー;(兵庫医科大学病院 医療社会福祉部、橘尚美)ソーシャルワーカーは社会福祉の立場から患者、家族の抱える経済的、 人間関係、社会問題の解決、調整を援助する専門職です。病気や障害、それに伴って起こる様々な 痛みは、社会関係や、その人自身の生活に大きく影響し、患者、家族はそのストレスに向き合って 社会復帰を目指しています。各々の専門職種がその他覚的な広い視野の中で患者、家族の多種多様 なニーズを引き出し、また、それに対応していくことが大切である。



筆者一言; 痛みの治療には、様々な領域の関与を得て対応して行く必要があります。今回は、理学療法士、 看護師、臨床心理士、ソーシャルワーカーなどの実際の臨床の場でも活躍しておる医師以外の 専門家が痛み治療の領域でどのような活躍をしておるのか、かれらの発表より今回話題を選ん でみました。各施設でその役目や仕事の内容は、多種多様ですが、痛みの治療の上では是非に 必要、大切な職種でありスタッフです。




一口メモ

そろそろ梅雨になりますが気温の変化がすごいですね。
先日、道路交通法で学んだことがありました。自転車は基本的に 車道を走らなければならないこと。そして歩行者の邪魔になる時は、むやみに ベルを鳴らしては駄目で、止まって歩行者を待たなければならないこと。 今まで、細い歩道で自転車に道を譲っているのは腑に落ちなかったので納得です。 自転車乗るにも免許制度あればいいんですけど・・・と今回思いました。



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