1.エピドラスコピー;胃カメラなどで使用されるファイバースコープを細かくしたもので
直径が約2.7mmの細かいファイバースコープを背骨の一番下にある仙骨裂孔より挿入して、
脊髄を包んでいる硬膜の外にある脂肪組織や結合組織などから成る硬膜外腔を観察しながら、
癒着剥離や炎症性物質の除去を行ない痛みの治療を行うものです。実際に試みられています。
(ペインクリニック、有田、花田の論文より) 2.経皮的レーザー椎間板減圧術;オープンMRIによる3次元像でモニターしながら18ゲージ のチタン製の針を椎間板に刺入して、その中をレーザーファイバーを通し、レーザーを照射する ことにより椎間板を蒸散させるもいのです。まだ、試みの段階のようですが、近いうちに一般化 するかもしれません。(ペインクリニック、福井の論文より) 3.経皮的埋め込み脊髄電気刺激療法;15ゲイジのTuohy針を使い硬膜外腔に電極のワイヤー を挿入し、対外から電気刺激をテストして効果を確かめてから、永久刺激器を適当なところの 皮下に埋め込みます。その患者に適した刺激をセットして、体外からコントロールマグネット により必要に応じて刺激することにより痛みをコントロールするものです。臨床的に検討されて います。(ペインクリニック、森本等の論文より) 4.Sten-Xによる腰部脊柱管狭窄症の治療;Sten-Xは棘突起間の棘間靭帯に設置するチタン製 のもので腰部脊柱管狭窄症の脊椎管を拡大させることにより、立位や歩行時の腰部伸展に伴う 痛みを軽減できる方法です。手術の全身に及ぼす影響が比較的少ないため、高齢者などに適応 があると思われます。(ペインクリニック、細川の論文より) 5.胸部交感神経遮断術;直径3mmの胸腔鏡と半導体レーザーメスにより、モニターを見ながら 交感神経幹を凝固、蒸発させるのにです。手掌、液窩の多汗症や赤面症が適応ですが、上肢の 痛み、レイノー症候群、Buerger病なども適応になるといいます。(ペインクリニック、原野の 論文より) 6.経皮的椎間板摘出術;誘導針をレントゲンモニターの下に椎間板に挿入して、そこから鉗 子、吸引プローブ、電動回転シェーバー、レーザーファイバーなどを挿入して椎間板を除去しよう というものです。(ペインクリニック、大瀬戸の論文より) 以上が今月の雑誌、ペインクリニックに載ったペインクリニックにおける手術療法についてです。 試行錯誤しながら安全で、良い方法が残っていくものでしょう。 年賀状の用意できましたか?私はバッチリです! インフルエンザに気をつけて 年末年始過ごしましょう(≧∇≦) |