今月の話題〜3月〜



今月の話題は先月2月に行なわれた第45回日本東洋心身医学研究会(テーマ不眠症)より (2009.2.21)より選んでみました。



1, 不眠症における漢方治療;(鹿島労災病院、伊藤隆)うつ状態の患者さん104例中漢方単独治療は 23%であった。主な使用方剤とその主症状は::柴胡加竜骨牡蠣湯:驚きやすい、動悸しやすい、 怖い夢を見る。大柴胡湯:うつ気分が強く、便秘傾向。加味帰脾湯:虚証であれこれ悩む。六君子 湯:食欲がない。酸棗仁湯:心におびえのある人。



2, 日常診療における睡眠障害;(島根大学、堀口淳)睡眠障害のうらには1)家庭、職場、顎口、 地域社会における不安感、不確実感、2)人間関係の複雑化、孤立化、孤独化 、3)社会規範や価値基準の変化に伴う不全感の増長がある。抑肝散:衝動性の証に良い。




3, 高齢者の不眠(〜老年病科から〜);(愛全診療所、蓮村幸兌)介護施設における高齢者には、 筋弛緩作用、眠気強い薬剤は避けたい。陽気の過剰を寫す抑肝散(加陳皮半夏)と黄連解毒湯、 陰気の不足を補う酸棗仁湯と加味帰脾湯を使い分ける。




4, 心療内科における不眠と抑肝散(〜心療内科から〜);(岩手医科大学、鈴木順)漢方薬には 様々な作用が期待でき、副作用も少ない。主な使用薬剤は抑肝散と抑肝散加陳皮半夏。




5, 老年期の睡眠障害(精神科の立場から);(香川大学、新野秀人)睡眠構造の変化としては、 睡眠効率の低下、途中覚醒の増加、非REM睡眠第1−2段階の相対的増加、徐波睡眠の減少、 REM睡眠の減少などが上げられる。認知症患者の睡眠障害に抑肝散が有用、むずむず足症候群 の90%にランドセンが有効。




筆者一言; 筆者一言;漢方方剤による不眠症の治療は、実際には難しいことが多いが、今回の研究会での発表を 見ると漢方による患者さんの内部環境の改善、変化が睡眠障害に有用な作用をもたらしておるとの印 象でした。高血圧の漢方治療などでも、血圧そのものの降圧というよりも漢方は高血圧に付随する症 状、所見に効果があるいわれておること同じような作用なのでしょう。漢方方剤は筋弛緩作用もなく、 患者さんの状態改善にも役だって、よい睡眠への効果が期待できることもあり不眠の治療薬の一つと して使用してみるべき薬剤でしょう。




一口メモ

12,000円の定額給付金(18歳以下・65歳以上は20,000円)貰ったら何に使いますか? 普通の日常の買い物で使ったのでは意味がない。普段使う以外の使い道・・・。 3万円位まであれば意味もなく安国内旅行してみたり出来そうですけど。 難しいですね。
結局は、その内買うものを買ってしまいそうな感じです。
総理は、どのように使うのか興味あります(^−^)



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