今月の話題〜10月〜

今月の話題は、先月と同じくGlasgouで行なわれた世界疼痛学会(IASP)より針治療に関した演題がありましたので、概略ですが紹介したいと思います。

Glasgou 学会会場にて


1, Parameter of stimulation and their significance upon acupuncture analgesia; Keele University, United Kingdom, P. Barias) 針刺激については、広く臨床、実験的研究から検討されてきている。今回は、針の刺激時間、刺激の強度、刺激の頻度とその形について検討した。生体にある生理的鎮痛機構を働かせるに適した刺激が大切である。針、電気針、皮膚電気刺激で、刺激の強さ、頻度、刺激部位、刺激時間、治療の期間について検討した。

一言:イギリスでも針は利用され、効果を挙げ、学会報告がなされています。



2, Acupuncture in management of the pain patient-the evidence from clinical trials; Britsh Medical Acupuncture Society, M. Cummings) ドイツで最近行なわれた大規模針治療に対する臨床的調査“RCT”“Modelvorhaben”についての報告。針は慢性頭痛、膝痛、腰痛の効果があり、この三つについての検討である。

一言: ヨーロッパこのような研究がなされておるとの報告です。日本からの発信が欲しいですね。



3, Acupuncture in a physiological perspective ; Danderyds Hospital Sweden, T. Lundeberg) 針の作用機序については末梢性、中枢性の関与が考えられている。針は浅い刺入、深い刺入伴に痛みに対して効果が認められる。針の効果は、自己の評価とその評価結果による影響によると考えられる。針の治療を受けたいと思う時は、ある期待を持って針の治療する所を探す。この期待感はある程度自己に関連した現象、自己に関連した内省に基づいており、その結果で選択を行なうのである。この様な自己評価は二つのネットワークに依存している。腹内前頭皮質傍辺縁系情動路と後内前頭皮質海馬系認識路の二つである。針の効果は、大脳皮質、小脳系の変調というような辺縁系の活性化、非活性化によると説明される。大脳皮質や皮質下の働きは皮膚や筋肉の刺激により活性化されたり、非活性化されたりするものである。

一言:針刺激の効果にも心理的な効果が大きいことは判っていますが、脳内のどの辺が働きに関係するのかとの報告です。



4, Prevention of tolerance to TENS ; (University of Iowa, United State, K. Sluka) 電気的経皮刺激(TENS)は中枢神経系、脊髄系のオピオイド受容体を活性化することにより鎮痛作用を発現する。高周波のTENSはdelta-オピオイド受容体を活性化し、低周波TWNSはmu-受容体を活性化する。薬理学的な基礎的な研究で、NMDA受容体とCCK受容体、mu受容体とdelta受容体の拮抗剤がオピオイド鎮痛を抑制する。NMDA受容体又はCCK受容体の拮抗剤は、TENSによる鎮痛効果を抑制することを報告者は示した。

一言: 針刺激による痛み治療の作用機序についての報告で、従来いわれて来たことの再確認ですが、こういう報告の積み重ねが大切と思います。




筆者一言
針については、世界的にその効果が認められ、広く使われ、研究もされて来ているということです。私が、約35年前にイタリア針灸学会会長のDr.Ranza.のところ訪ね針治療の実際を見、針治療をやって見せたことを思い出しました。今回の世界疼痛学会でも針に関する発表がみられ、多くの関係者の関心を引いておることが示されました。残念なのは、日本からの針についての報告が無かったことです。




一口メモ

携帯電話でお孫さんの写真をあまり撮ると、お孫さんに電磁波の影響が出ないかと心配してらっしゃる方が居ました。 確かに電磁波は出ますね。ただ、写真撮影よりも子供の近くで通話をする方が影響ありますよ。さらに、テレビ・エアコン・ パソコン・冷蔵庫・車内も凄いんです、電磁波。
電磁波も人体に影響ある強さがあるそうなのですけど。
電磁波に敏感な方は、本当に大変だそうです。お家の上を飛行機が通っても、新幹線乗っても辛いそうですね。
できれば、小学生以下には携帯電話を持たせない方が生活上、他で影響を受けてもさらに影響を受ける事は避けれますので 防犯も大切ですが体には良いかもしれませんね。



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