今月の話題〜11月〜

今月も8月にアメリカのサンディエゴで行なわれた世界疼痛学会での話題から
取り上げてみました。少々、話が混み合っていますが、ご容赦下さい。

意識と痛みの関連


ユタ大学のNakamuraがこのシンポジウムの座長として めました。 Baars(サンディエゴの精神科学研究所);意識されている知覚のinputは知覚領域に限定するものではなく、 脳全体に広く関係するもので、精神のネットワークに送られたテレビの情報のようなものである。意識された 視覚の情報は脳全体に広く分布しているが、痛みについても視覚と同じように脳全体に広く関係している。 痛みは脳の限られた部分でのみ意識されるものではなく、意識される様々なシグナルは大脳皮質に広く行き渡 り、活性化させて行くものであるが、意識されない事象は阻止され、活性化することも無い。はっきりと意識 された痛みは、脳、中枢神経内の学習、動機、随意的な問題の処理、問題の解決、積極的に理解するなどの幅 広い神経系を働かせると話している。 Ramachandran(カリフォルニア大学、アメリカ);肢の切断を受けた患者の中には、切断され存在しないはず の肢が痛いという幻肢痛を発症することを認められておる。この幻肢痛発症の説明に、現象学と神経科学を結 びつけて行おうとしている。幻肢痛の説明は、大脳皮質にある体の解剖図の変化と幻肢についての患者に感覚 的な経験を関連ずけて、この捉えどころの無い現象を理解、解明していこうという考えが、この問題の理解を 大いに前進させた。神経身体学的検査と患者の幻肢についての機能的イメージングの研究を関連ずけて研究さ れて来ている。人間の脳組織には可塑性が存在し、異なった感覚系の間に相互交通があり、知覚神経の活動が 意識体験を作ってきており、幻肢痛は、脳はどのような体のイメージを脳内に作るのかが、大きい要素となり 形成されるのである。



一口メモ

今月は お休み。