今月の話題〜4月〜

今月の話題は、2月22日、23日に宇都宮で行なわれた日本慢性疼痛学会より選んでみました。





1,慢性連日性頭痛と薬物乱用性頭痛;(獨協医科大学神経内科、平田幸一)本来発作性の頭痛では慢性緊張型頭痛はまれであり、 慢性頭痛の多くは片頭痛が変容したものと考えられている。一ヶ月に15日以上起こる慢性連日性頭痛(chronic daily headache: CHD)の最も多い原因は、頭痛の急性期治療薬の乱用による薬物乱用頭痛(medication-overuse headache MOH)である。これは感 受性のある患者と薬剤間の相互作用の結果である。安易な投薬、服薬、特に鎮痛薬NSAIDの乱用を医療者のみならず患者自身が認識、 啓蒙をしなくてはならない。



2,帯状疱疹後神経痛;(獨協医科大学麻酔科、比嘉和夫)帯状疱疹の発症は水痘、帯状疱疹ウイルスの回帰感染である。防御機序 としての細胞性免疫の低下が重要な役目を果たしており、この働きの低下が帯状疱疹の発症をきたす。現在は抗ウイルス剤があるが、 早期に投与しても約20%に帯状疱疹後神経痛を発症する。帯状疱疹後神経痛は、帯状疱疹の発症後6ヶ月以降を一般的にいうと提 唱されている。帯状疱疹後神経痛の確実な治療法はないと言っても過言ではない。有力な治療法として使用されている神経ブロックが この痛みを確実に軽減したという報告はない。一般的には、三環系抗欝薬あるいは抗けいれん剤の内服である。



3,口腔内慢性疼痛に於ける医療の一考察、―筋筋膜性歯痛へのアプローチー;(日本歯科大学総合診療科、大島克郎、ほか)頭頚部 の筋筋膜性疼痛症候群(myofascial pain syndrome :MPS)は歯への関連痛として発現する頻度が高く、抜歯等の非可逆的処置が行な われることもある。この歯痛は、放散性の歯痛が長期に持続しているものの、口腔内において歯、周囲組織の炎症所見は認めず、咬 筋群など咀嚼筋群の圧痛により関連痛が再現された。MPSは機能的身体的症候群の要素が強いが、治療には身体的治療と心理社会的背 景の検討が必要である。




筆者一言
慢性頭痛は難治のため、薬剤に安易に頼ってしまと薬剤乱用性頭痛となる可能性があることへの警鐘を提供している報告が第一の話題です。 分かっているが陥りやすいことなので、鎮痛剤の使用の前にまず患者さんの周囲を見直してみることが必要です。帯状疱疹後神経痛はわれ われ痛みに関与している者にとっていつも頭から離れない問題です。今回は歯の痛みにも筋筋膜性疼痛の関連痛としての痛みがあることの 確認で、忘れずに頭に置く必要があることを話してくれました。この他にも沢山の興味ある話題がありました。機会がありましたら紹介し たいと思います。




一口メモ

ガソリン税などの暫定税率の期限切れをニュースで見ましたが、車に乗らないので無関係でした。総理は大した混乱は無かったように言って いましたね。スタンド同士で値下げするところと値下げしないで表示無しに別れていたので、スタンド経営には影響あったようです。近所の スタンドは値段非表示でした・・・。道路工事が凍結したりしてますけど、どうするんでしょう。

東京は桜満開です。福島もそろそろですね。楽しみです(^−^)



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