今月の話題〜3月〜

 新型インフルエンザの話題(2008.1.12.、講演会、於東京)をこの時の講演より興味のあったところを纏めみました。 今年インフルエンザは、そろそろ収束ですが、纏めとして今月の話題にしました。





1,新型のインフルエンザ;(国立感染症研究所、岡部信彦)今年のインフルエンザは例年よりも発生が早期であったが、 発生数は爆発的ではない。昨年はA北京型だったが、今年はAソ連型が流行している。

* 新型インフルエンザ(鳥インフルエンザ)(H5N1)
経過
  1991年に18名が感染し発症、6名が死亡
  1997年香港で発症
  2008.1.10中国の南京で息子から父への感染が見られた。ウイルスは鳥型で、父以外の感染はない。
  2007.12.27パキスタンで家族内感染発症。鳥形であった。
  インドネシアでも家族内感染、発症が見られたが、鳥形であり家族以外の感染はなかった。

ウイルスの感染
  新型鳥インフルエンザは、現在人間の間の感染は、血縁のある者の間で見られており、血縁のない者への感染はみられていない 。遺伝子が関係しておるのかもしれない。
  観光などで流行地に行くときは、病死した鳥や肺炎の疑いのある人に接触しないようにすることが大切である。

ワクチンについて 
  新型インフルエンザは現実にないので、ワクチンはプレパンデミックワクチンである。新型インフルエンザが発症した場合の ワクチンを作る体制は、我が国ではできている。プレパンデミックワクチンは注射局所の反応のみで、抗体は接種者の70%に認 められる。
タミフルも蓄積されている

インフルエンザと異常行動について
 1)インフルエンザの場合の異常行動は、18:1と男性に多い
 2)アセトアミノフェン、タミフルは無関係と考えられる
 3)重篤な異常行動は5〜14才に多い
 4)タミフルとの関係は不明だが、10才台には使用を控える
 5)小児や、未成年者は一人にしない
 6)インフルエンザ脳症はタミフルの効果が出る前に発症する

インフルエンザワクチン:一回で免疫が得られるが、3〜4才以下では2回接種が良いかと思われる。


2、インフルエンザ脳症について:(徳島大学医学研究科、木戸博)
* インフルエンザの免疫
  ・ 皮下注のワクチンによる免疫抗体は血中に出る。
  ・ インフルエンザの感染は咽頭粘膜である。
  ・ 90%の人はインフルエンザの抗体を持っており、この人は、ワクチンにより抗体価はあまりあがらない。 もともと抗体価の低い人の抗体価はあがる。
・ 10才以下の鼻汁中の抗体価は低い。高齢者でも、鼻汁中の抗体価は低い。
・ 皮下注によるワクチンのブースター効果はない。
・ 粘膜のIgAの低い人はインフルエンザに感染しやすい。
・ 粘膜の繊毛運動が感染防御に大切。
・ インフルエンザウイルスは増殖するのに宿主のトリプシンを利用している。
・ インフルエンザで亡くなるのは多臓器不全である。

* インフルエンザ脳症
・ 体質の影響が大きい。
・ 熱に不安定な体質(亡くなった60%に見られる)
・ 小児特有の代謝;脂肪を燃やすエネルギー代謝、ATPcpT2(熱に不安定遺伝子)が関与していると考えられる。 これはいまのところ日本人特有。
・ 粘膜ワクチンが重要である。
・ 熱中症、熱譫妄はインフルエンザ脳炎と同じく熱に弱い遺伝子が関与しておるのかもしれない。
・ 熱が高いとATPが消耗される。
・ 38℃以上で死滅する。

* マクロライド系抗生剤
・ IgA抗体産生を増加させる。鼻腔内、気道内。
・ IL12が高い。この辺に作用するノか。
・ 気道内環境の改タミフルとの同時投与が有効である。




筆者一言
新型インフルエンザはもうすぐそこに来ている感じですね。対策は徐々になされていますが、新型インフルエンザは、 発生してみないとその実態は分かりません。何となく不安もありますね。今回の話題から少しでもその実像がイメージ できたらと思います。




一口メモ

春一番も吹きましたし、そろそろ桜でしょうか。どうやら今月末から来月頭にかけて開花予想が出ていました。
今年も周りで花粉症が多発です。しかも、黄砂観測も多発です。これはマスクを買わなければ(≧Д≦)体も悪いうえ、 作物にも被害が出てしまい心配です。先月、春一番のとき、空気が濁っていて嫌でした・・・

最近よくCMで見るディズニーモバイル可愛いですね。ソフトバンク提携だそうですが、メールアドレスが@disney.ne.jp だそうですよ!!ちょっと店頭にいって見てきたいと思います(^ー^)



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