今月の話題〜8月〜



 毎年、その年の東洋医学会、針灸学会、慢性疼痛学会について、学会の主要な話題と印象を取り上げて来ましたので、 今月は6月に広島で行われた日本東洋医学会より取り上げてみました。日本の東洋医学のあり方、将来の方向性などに ついての話題が興味を引きました。



1,21世紀の東洋医学;(自治医科大学、高久史麿)

アメリカでは42%の医師が代替医療を使用しており、患者では、アメリカで46%、韓国では64%、日本では76%が 代替医療を使用しておると言われている。
自治医科大学卒業後、地域で診療にあたっている医師の調査では、漢方療法を積極的に取り入れている医師は28%、一応漢方 を取り入れておる医師を含めると96%という高い値になる。卒後20年以上を経た卒業生では98%、20年未満では91%と、 卒業後の年数が高いほど使用%が高い傾向がみられた。漢方を使う理由として一番多いのは、西洋医学では対応できない症状に 対してであった。倦怠感、疼痛、不眠、胃腸障害等の自覚症状を中心とる諸疾患に対して漢方薬を処方する場合が多い事が推測さ れる。その他、患者の希望、薬の量を減らせる、証が合えば効果がある、等が挙げられている。 日本では、漢方が健康保険の適応になっており、広く使用されているが、大多数の医師は西洋医学の発想の下での漢方薬の投与、 即ち漢方薬の病名投与を行っていると推定される。
21世紀の漢方医学に求められる事として、漢方薬の病名投与の科学的根拠を示す事、即ちEBMが求められる。



2,医療人類学から見た東洋医学;(お茶の水女子大学、波平恵美子)

東洋医学は、現代医学と質的に全く異なる理論化、体系化を果たして来た。部分は全体を表し、全体は部分でもあるとする人間 の身体と身体を取り巻く環境についての認識である。現代医学がdiseaseのみを対象とするのに対し、illnessは、身体と環境と を総合的に認識し理解することに立った病気のとらえ方であり、東洋医学はillnessを体系的に説明しそのことによって治療を行 うものと理解される。



3,伝統医学と先端医学の融合に向けて;(日本大学医学部脳神経外科学、酒谷薫)

1),陰陽五行説と複雑系:太極図の中にその意味することが全て示されている。太極図では,白(陽)と黒(陰)の中に反 対要素である極化点が存在する。人間を含めた世界というものは無限に陰陽に分割され、その全ての部分が太極図と同じ構造 を持つことになる。部分が全体を示すという世界観をしめす。
2)、中医学における人体機能と病態:中医学では、脳が臓腑に含まれていないことが特徴である。脳のさまざま機能を五行学説 にしたがい五臓六腑や関連する器管に分散させているのである。脳疾患は単一臓器の障害ではなく、臓腑経絡の機能バランスの 障害による全身疾患と考えられている。




筆者一言
先月の話題で鍼灸学会の話題について取り上げましたが、東洋医学会でも、東洋医学にもEBMが求められてきており、 国際化の波にもさらされて来ています。今学会には、英語によるラウンドテーブルデスカッションが組まれましたし、 海外からの講師による英語による特別講演も二題組まれておりました。若い人たちの国際的な活躍を期待したいですね。




一口メモ

花火大会の季節です!もう終わってしまったところもありますけど。 やっぱり花火は素敵ですね。年々種類も多くなる気がします!!
郡山カルチャーパーク付近で8月14日 19:30〜21:00
須賀川市民スポーツ広場で8月18日 19:00〜20:40
浅川町町民グランドで8月16日 19:00〜20:30
まだまだありますので出かけてみては、いかがでしょう(^−^)

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でも、かなり辛いらしいです・・・。



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