今月の話題〜7月〜



今月の話題は、6月8日から倉敷で行われた全日本針灸学会より最新の話題を選んでみました。 針灸も日本国内のみに目を向けてはいられない世界の状況になって来ています。



1,鍼の方言と共通語―グローバル時代の用語、ツボ位置、効き目、安全性―;(東京大学薬学系、津谷喜一郎)

 WHOによる“ツボ位置の標準化”プロジェクトが、2003年10月のマニラ会議から始まり、2006年11月の 筑波会議までの3年間に9回の会議がなされ、一通りの作業が終わり“標準化”がなされた。又、WHOによる鍼領域の “用語の標準化”プロジェクトは、1982年のマニラ会議から1989年のジュネーブ会議までの7年間に5回の会議 がなされ“標準化”を達成した。1975年から中国鍼灸培訓班がスタートし、1979年には中国、北京で中国全国針 灸鍼麻学術討論会が行われた。この会は、中国国内の学会ではあったが、国内参加者が約500名、海外30国より50 名の参加者があり、初めての国際的規模となった。その後の鍼に関する国際的関心の高まりの中1981年にWHOより中 国に派遣されたAndree Nakajimaの“用語の標準化”に関する勧告が、WHOの鍼灸に関する活動のベースとなった。WHOでも 、鍼灸が医学的な課題として取り上げられている。



2、鍼灸への挑戦―もう一つの医療―(鍼灸と自然治癒力の出会いをめぐって 江戸の養生書“病家須知”が告げるもの);(鍼灸ジャーナリスト、松田博公)

鍼灸とは、単に鍼や灸の技術なのではなく、鍼や灸の技術が治療効果を発揮できるような生き方、死に方の総体を支援する文化であると考えている。 最近、鍼灸界では、“いかに治すか” “わたしはこう治した”という結果重視が目立ちます。技術力は重要ですが、技術力だけで成果 が挙げられるものなどたいした病気ではないとも言えるでしょう。技術力が好転への大きなきっかけであったとしても、それ以外にも、 患者さんと心の通う関係を作り出せたことや、患者家族内の事情の改善、養生を中心とした生活の立て直しなどの生活総体の治癒力の 向上が必ずや背景にあるに違いないのです。鍼灸医療の固有性、独自性を忘却し、現代医療と治療効果を競う落とし穴に落ち込むこと のないようにと思う。患者さんが、自己の内なる治癒力を信じ、日々、高めている限り、鍼灸は技術力を発揮できます。鍼灸師も患者 さんの治癒力を信じ、生きる意欲を引き出しながら、わざを発揮しなければならない。




筆者一言
前にも、鍼灸の国際化について、学会での取り上げた問題等に触れたことがありますが、鍼灸も、日本の国内に閉じこもってはいら れない時代になっています。毎回、この学会でも、国際化についての問題が取り上げられております。日本では、鍼灸について、す ばらしい研究が沢山発表されておりますので、 気がついたら日本が蚊帳の外と言うことのないように英文で海外の権威ある雑誌へ 投稿することが期待されますし、必要であると思います。

 もう一つの話題として取り上げましたのは、これからの鍼灸の行くべき道として考える必要のある問題についてのべた講演です。 鍼灸が有用なのは、日本では周知のことと思いますが、松田先生の述べておられることは鍼灸のあるべき姿、行くべき方向について 大切なことと思います。




一口メモ

日米大学野球選手権で第4戦して日本は通算3勝1敗、最終第5戦を待たずに2年ぶり15度目の優勝決定☆ 今までこの大会での優勝は、日本開催の時だけで米国で開催した大会19度目で初めて勝ち越しなんだそうです!! ハンカチ王子斉藤君効果ですかね!!

梅雨入り&台風の季節です。九州は早くも豪雨で大変のようです。水不足も大変ですけど降りすぎても(^_^;  食中毒の季節でもあるので皆さん注意してくださいね。
それにしても・・・福島県は殺人事件のニュースが多いですね。良いところなのに最近怖いです(≧〜≦)



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