今月の話題〜6月〜



腰の痛みについて

(私のペインクリニックにおける考え方、治療方法を中心に)

 腰痛は、ほとんどの方が一度ならず経験しておると思います。腰が痛いといっても、その原因、性状、 治療方法と様々であり、難治で、患者さんも、医師も苦労させられることが多いものです。腰痛の中でも、 患者さんによっては、それぞれの専門医の診療、検査、治療を要しますが、今回はペインクリニックのよ い対象となる腰の痛みについて触れてみたいと思います。



 1,急性腰痛;通常は腰痛がない人が、急に腰が痛くなり、多くは腰に無理を掛けて発症する。痛みは強く、 動けないという場合が多い。

 2,疲労性腰痛;腰に疲労が蓄積して起こる腰痛で、急性腰痛よりは痛みが軽く、重い、とかだるい等の症状を伴う。

 3,椎間関節性腰痛;腰痛を繰り返すことが多く、痛みの部位はほぼ同じような所にあり、運動痛を示すことが多い。 痛みは時に膝の上のあたりまでひびくこともある。

 4,腰部筋筋膜症;前者の腰痛と重なることも多い。腰を中心に激痛は少なく、運動痛、朝起きた時に痛い、 トリガーポイントを有することが多い。

 5,基礎疾患(脊椎、筋筋膜、骨、内臓、血管などの様々な疾患)より生ずる腰痛で、ペインクリニックの知識、 技術、経験が痛みの治療に役立つ場合。



これらの腰痛の症状、治療は、共通するところが多いが、それぞれに少しずつ異なるので、使い分けすることが必要です。

診断;1)痛みの性状、部位を把握することが大切である。

@)急性腰痛は比較的限局した強い痛みで、運動痛が強くみられ、A)疲労性腰痛は、慢性の経過で、痛みもそれほど強くなく、 重い、不快などの症状が多い。B)椎間関節性腰痛は、いわゆるギックリ腰といわれる急性の強い痛みの場合と慢性の痛みの場合 がある。C)腰部筋筋膜症は、体の位置、捩れの具合などで痛むことが多く、トリガーポイントを有することが多い。D)基礎疾 患を有する腰痛は、何らかの基礎疾患による症状、所見を有する。

   2)腰痛の一般的診察、神経学的検査(麻痺の有無、知覚障害、反射、形状、
    外観、触診、運動機能と障害など)

   3)必要な検査(レントゲン写真、一般臨床検査、必要に応じCT、MRIなど)



治療; 痛みは生命、体を健康に保つ警報であることを理解して頂き、患者さんの受け入れられる治療から始める。

1)患部の安静(特に急性期)、2)状態によるが、消炎鎮痛剤や筋弛緩剤の投与と湿布などの外用剤、3)低周波などの 理学療法、4)針灸や指圧、マッサージ5)トリガーポイト注射、6)椎間関節ブロック、7)硬膜外神経ブロック、8)神経根 ブロック、8)運動療法、9)生活上の指導、注意。

 私のところでは、この中で針治療、椎間関節ブロック、トリガーポイト注射、硬膜外神経ブロックをよく使用します。 治療の前に必ず、痛みは体の警報であることを説明し、理解して頂くように努力しています。神経ブロックをして痛みが楽になっ ても、すぐに腰に無理を掛ければ痛みの再発を招きます。針は、良導絡療法か低周波置針療法、トリガーポイントには、1%リド カイン2ml+ノイロトロピン1Aか、1%リドカイン5ml+オルガドロン2mgを使用、硬膜外神経ブロックには、1%リド カイン2ml+生食4ml+オルガドロン2mgを主に使用しています。一つ一つの方法については、次回に詳述したいとおもいます。




筆者一言
腰痛には、ご存知の通り、様々な基礎疾患より発生しますので、診察、検査等により、重要な疾患を見逃さないようにしなければ いけません。私の近くには、脊椎の専門医や脳神経の専門医がおられますので、適宜紹介し、連携して診療しています。

もう一つ 大切と思っておりますのは、患者さんはどうしても若い時の自分の体のイメージが残っており、そのイメージで動いてしまうこと がおおく見られますので、現在の自分の体の状態を理解し、知って頂くことです。私の所は、高齢の方が多く来られますが、自分 の年齢、体を理解し、体に合った生活をして頂くよう日々努力しています。痛みの治療で大切なことは、痛みの予防であることを 話しています。




一口メモ

日本全国はしか流行してますね。休校になる学校が100校以上だそうで多いです。迅速な封じ込みで頑張って流行を止めていただきたいですね。
ハンカチ王子斎藤佑樹投手、凄い人気です。チケットも完売。東京六大学野球など選手紹介神宮球場ガイドブックも大人気。 パレードには6000人??
誕生日を向かえ19歳になりますけど、まだまだ可愛い祐ちゃん人気は続きそうです。早大でも、はしか休校中のようなので心配です。 15歳のハニカミ王子もゴルフ頑張って欲しいですね!



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