今月の話題〜12月〜



今月(2005.12)の話題は、先月(2005.11.27)東京で行われた関東甲信越鍼灸学会より選んでみました。 鍼灸と免疫が主題でした。



1、 鍼灸刺激の免疫反応 −基礎編― ;(久光 正、昭和大学)

(1)動物実験ではあるが、ラットの足三里に針刺激 することによりナチュラルキラー(NK)細胞活性が亢進する。インターフェロンγレベルの上昇が関わっていると考えられる。 (2)マウスのリュウマチ様関節炎で、鍼灸刺激を行うことにより炎症性サイトカインなどを有意に抑制する。炎症性サイトカ インのmRNAの発現を抑制したことによると思われ、これは鍼灸が遺伝子レベルに作用することが示唆されたと考えられる。 (3)ラットの曲池に針刺激を行うことにより、炎症性サイトカイン やPGE2などの産生が抑制され体温上昇が軽減されることが示された。



2、 灸刺激の生体免疫系への作用;(東家一雄、関西鍼灸大学)

(1)表皮には、ランゲルハンス細胞が600〜1200/ mm2と多数が表皮に存在する。これは自由細胞であり、皮内を移動し、リンパ系にも入り、リンパ球に接しこれを活性化もす る。又、抗原を捕捉して、その情報をT細胞へ伝える。細胞はサイトカイン、ケモカイン、接着因子の三種類の分子ツールを有機 的に用いて連携している。(2)灸刺激はランゲルハンス細胞を活性化し、リンパ球を活性化して、IFNγが増加し、その変化は 20日後も続いている。IFNγは細胞性免疫と関係している。(3)灸をすると、はじめ炎症細胞が集まり、7日〜20日にわたりリ ンパ球、NK細胞、ヘルパー細胞が集まる。(4)T型アレルギーで、灸刺激はTh1を活性化し、Th2を抑制してT型アレルギーを抑 えると考えられる。



筆者寸評 鍼灸についての研究は、専門的に検討されて来ているが、肝心な経穴とはなにか、経絡とは何かという基本について、未だ解決 されていないところが問題と思われる。日本のように西洋医学と東洋医学が共存しているところで、基礎的な良い研究がなされ 、経穴、経絡のなぞを解決し、世界を指導して行けたらと思う。今回の学会でも、その発表の内容は様々で、これからかと考えられる。




一口メモ

耐震偽装マンション・・・政府支援が決定したようで良かったです。最近、本当に地震が多い気がしませんか? 今揺れた?と思うと地震速報。ここが揺れて無くても地震速報・・・遠くても怖いですよ。

SAYURIという映画が公開になります。私は見ようと思っています。ハリウッド政策の日本映画です。個性的で惹かれる役者さんの中、 主人公の芸者は中国出身、チャン・ツィイーさん。アジアンビューティーとシャンプーのCMに出ている方です。 内容は日本ものなのに言葉は英語。とっても不思議な映画ですが、映像は綺麗のようです。

これで今年も最後です。皆さん、今年もありがとうございました。良いクリスマス&年末を^−^




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