今月の話題〜3月〜



今月(2005.3.)は、東京で行われた日本慢性疼痛学会から選んでみました。

 脳におけるゲートコントロール説は成り立つか:(日本大学、片山容一) 末梢から中枢にいたる、体性感覚系を直接刺激すると 「知覚」を誘発させられると信じられてきたが、人の視床感覚中継核や大脳皮質体性感覚領野を刺激しても、普通は何も感じられない。 しかし、幻肢痛の患者では、体性の感覚領野を刺激すると幻肢に知覚が誘発される。通常、人の知覚は、その人の過去の時間の中で作 られた経験、記憶、感情、人格、その時の視覚、聴覚、嗅覚、触覚などからの入力、暗示や環境因子などの総合として、現実の世界か ら、吟味され、現実に矛盾しない「知覚」に修正されて、感覚し、表現されてくる。それが行われないと、「知覚」は現実とかけ離れ たものになり、幻肢、幻肢痛などの幻覚となると考えられる。「知覚」は単に伝達されるものではなく。意識の志向する対象となり、 なんらかの意味を与えられなければ、多様な質感を持つ「知覚」とはならないのである。

 幻肢痛治療として使用される刺激療法は、現実の世界から隔絶されたままになっている幻覚に、新たな人工的入力を加えることによ って、それに修正を促す刺激療法と考えられる。求心路遮断性疼痛に神経刺激療法の有効性を認めるが、有効なときは、その刺激を中 止しても、その効果が数時間から数ヶ月、時に一年以上の効果を残すことがある。このことは、ゲートコントロール説では説明は、難 しく、感覚、意識の形が、神経刺激療法により修正されることによるためではないかと推定される。


筆者一言;痛みをはじめ、見る、聞く、触れる等の感覚は、単純に、刺激が入って、中枢に伝達され、知覚され、認識され、それぞれ、 痛み、見えるもの、音、触れるものと知るという単純なものでなく、その間には、われわれの過去の全てから、その時の環境、意識の 志向など多くの影響を受けて、成り立ってくるものなのだろう。感情などの働きも、同じような影響を受けているのではないかという( 水島)。昔から行われて来た精神疾患の治療法の一つである電気ショック療法の効果もこのような形で、効果を示すのでしょうか。


2、チーム医療については、この慢性疼痛学会の継続的問題として、この数年取り上げられてきた。今回の討論から、最近は、専門医が 集まってチーム医療を行うというのではなく、それぞれの専門医に適宜、紹介、相談していく形が主流のようでした。日本の医療保険制 度の中では、こうならざるを得ないのかも知れません。


この学会では、興味ある話題が豊富です。近いうちに、幻肢痛のシンポジウムも大変興味あるものでしたので、紹介したいと思います。




一口メモ

そろそろ桜まだかなと思う季節ですね。暖かくなってきましたし。 桜開花予想や名所が載っているHPを紹介→http://www.e087.com/sakura/です。
花粉症の季節ですが、私は幸い花粉症ではないので平気です。立体型マスクが流行中ですね。初めは変だなと思っていたのに あれがマスクの定番になりつつあります。体質茶も効くと噂されて売れているようですけど、早めにお医者さんにお薬いただいて 対策するのがベストだと思います^−^

ちょっと最近気になっている堀江社長と新ソニー社長。ちょっと注目です^▽^;




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