今月の話題〜10月〜



今月は、東京で行われた今年の日本ペインクリニック学会より新しい鎮痛剤に就いての話題を選んでみました。


4.新しい鎮痛薬の可能性;(星薬科大、成田年) オピオイドとして、フェンタニルやオキシドコンが臨床で 利用されるようになってきているが、オピオイド以外の新しい鎮痛薬として、GABAb受容体作動薬であるバ クロフェン(商品名:リオレサール、ギャバロン)あるいはNR2B型NMDA受容体選択的拮抗薬であるイフ ェンプロジル(商品名:セロクラール)の有用性が言われており、オピオイドとの併用でさらに、有用性が高ま るという。脳血管攣縮治療薬として使用されている蛋白リン酸化酵素阻害剤ファスジル(商品名:エリルS)が 神経因性疼痛の治療薬に成り得るのではないかという。

6.オピオイド研究の最前線、臨床との接点:(星薬科大、鈴木勉) 日本は先進国の中で、モルヒネの使用量が 少ないのが現状である。モルヒネに対する精神的依存が心配されているものと思われるが、ガンの疼痛治療で有名 な武田文和先生は、長年の臨床経験から、ガン疼痛治療にモルヒネを使用しても精神依存が問題になることはない と報告している。このことを鈴木は、動物実験でも疼痛下ではモルヒネの精神的依存がほとんど形成されないこと を明らかにできたという。

8.オーダーメイド医療の現状と展望:(東京大学医科学研究所、中村裕輔) 30億の遺伝暗号からなるヒトゲノム の配列の大半が読み明かされ、膨大な遺伝子多形情報や発現情報が蓄積されつつある。ゲノム的手法による分子病態 解析としては、遺伝子多型と疾患のかかりやすさ、薬剤の効果、副作用などを関連付ける研究と、DNAチップなど を利用した数万種類の遺伝子発現レベルの解析という二つの大きな柱からなる。個々の患者に最適の治療法を選択す ることが行われるようになり、薬剤代謝系に関与するDNA多型を利用して副作用を回避するような薬剤投与法が標 準化されると考えられる。

10.ガン性疼痛に対するオキシドコンの役割:(星薬科大学、鈴木等)モルヒネは便秘、吐き気、嘔吐、眠気など の副作用があるが、オキシドコンはモルヒネの3倍の効力があって、嘔気、嘔吐が見られず、疼痛下では精神依存を形 成しないという。

12.CRPSの治療―有効だった治療とその考察:(東京大学医科学研、付属病院麻酔科、東京歯科大、林田,等) 薬理学的疼痛機序判別試験で検討し、モルフィネを侵害受容性疼痛、ケタミンを中枢神経性疼痛、リドカインを末梢 神経性疼痛、ATPを中枢神経性疼痛、チオペンタールを中枢神経性疼痛、心因性疼痛、に有効性を認めたという。

13.高齢者帯状疱疹後神経痛に対するバロキセチンの有用性に就いての検討;独協医科大学麻酔科、池田、他) セロトニンの再取り込み阻害剤であるバロキセチンは高齢者の帯状疱疹ご神経痛に投与して、重篤な副作用もなく有効であったという。




一口メモ

最多安打記録257本を84年ぶりに更新し260本打ちました!さすがイチロー!
「けっして楽しいとはいえなかった。胃が痛くなったこともある。でも、ボクらはそこから逃げることはできない。 プロとして何をファンに見せなければいけないか、自分自身が自分自身に教えてくれた気がしますね」
かっこいいですね(^−^)あの独特の振り子打法、大リーグで批判されたにもかかわらず自己流を貫き通した結果ですね。
自分を信じて進む、それって大事です。




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