今月の話題〜1月〜



 今年(2018.1.)の最初の話題は、2017.12.2.に東京で行われた「第30回日本疼痛心身医学会」より選んでみました。 この学会は永田勝太郎先生が主催される学会で、難治な痛みを中心に、医師、看護師、歯科医師、心理療法士、音楽療 法師などの医療側の幅広い痛みの関係する領域とユニークなのは、痛みを持った患者さんも参加される学会であることです。 今回、私の理解した範囲での話題提供となります。



1. 市民公開講座:「線維筋痛症の原因を求めて」:(公財)国際全人医療研究所・千代田国際クリニック、永田勝太郎)

線維筋痛症は疼痛、不眠、疲労や様々な訴えのある難易性の疾患であり、普遍性に乏しく、個別性の強い疾患である。この疾患の病態の生理は、 中枢神経にあると考え、向精神薬中心の考え、開発が中心で、日本で向精神薬、オピオイドの投与が多く多く行われている。しかし、この疾患の 原因は不明ではなく、複雑である。患者の母親の胎内から生後、小児期、青春期、その後の生きざまが複雑に絡んでいる機能的病態である。機能 的異常は、

(1) 血行動態不良症候群低反応型:低血圧、起立性低血圧、心係数の低下で、立位不耐性を呈する。
(2) 反応性低血糖、無反応性低血糖(75gOGTT及びFree StyleリプレPro)食習慣の過去、現在の異常がある。
(3) 酸化バランス防御系の破綻:dROM値、BAP値、修正比の検査。
(4) 甲状腺機能検査、カテコール3分画、DHES-S,コルチゾール、など。
(5) 医師や臨床心理士による詳細なインテイクインタビュー。
 以上のような機能的異常を全人的治療、医療側の患者さんの生きざまのゆがみによるホメオスターシスのゆがみによる痛みを、患者さん自身にも 理解が必要で、生きざまのゆがみをただすのは、患者さん自身であり、そのために専門的な医療側の診療、医療面接が必要である。機能的異常であ る低血糖は精神活動、睡眠などに影響するので低血糖にならないようないような食生活、食習慣が大切であり、機能性乳酸菌(LABA乳酸菌、R037乳 酸菌、R30乳酸菌)も一つの手助けである。心機能の良い状態に保つためには、Co ensym Q 10,タウリンが有効な薬剤の一つである。

 線維筋痛症の治療には、医療側の全人的な支持、治療と共に患者さんの理解、セルコントールが必要である。

2. 乳酸菌の健康機能と可能性〜血糖値をコントロールする乳酸菌の開発〜:((株)カネカ、バイオテキノロジー開発研究所、立垣愛郎)

乳酸菌について今までに分かったこと、1)整腸、花粉症改善、抗メタボなど、2)乳酸菌は殺菌されていてもこれらの健康維持作用を発揮する、ことです。 乳酸菌は加工も可ということです。乳酸菌の可能性について、1)LAB4乳酸菌:食後血糖の上昇を抑え、低血糖抑制効果を持つ。2)R037乳酸菌:アレルギー や自己免疫疾患、メタボリックシンドロームに対して有効。3)R30乳酸菌:筋肉の疲労回復や廃用性筋委縮に伴う筋繊維の速筋化を抑制する。





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