今月の話題〜9月〜



今月は、先月の続きの前編と、今回紹介します後編に分けてみました。
後編は、今年の6月に行われた日本東洋医学会から選んでみました。


漢方薬を主にした東洋医学が、医学部の教育の中に取り入れられルことになり、実際の医療の現場でも、 広く用いられられてきていますので、学会でも、幅広く検討されました。

1.漢方医学教育医学のあり方というシンポジウムが持たれました。教科書に就いて、漢方は流派により 説が分かれることがあるが、定説を紹介するために、愛知学園大学の佐藤は、平成14年に日本東洋医学 会が刊行した“入門漢方医学”がよいのではないかとのべてえいます。

2.実際に漢方教育に取り組んでいる富山医科薬科大学の林は、1)漢方医学的診断法の実際、 2)和漢薬の基原植物の観察、3)漢方薬の鑑別、4)漢方煎剤の調製と生薬成分の分析、 5)和漢薬の薬理作用の観察、6)和漢薬の副作用情報の文献検索、7)世界の民族薬の見学、 について講義と体験実習を行っているとした。

3.医療経営と東洋医学について、衣笠病院の赤瀬は、東洋医学外来における原価、材料費、人件費、 経費を検討して報告している。医業収益としては、低かったという。東洋医学の医療における有用性はあり、 患者のニーズを掘り起こす意味は大きいと述べた。

4.漢方薬の臨床的、基礎的研究も沢山報告されていましたが、その中から“脳血管性痴呆と釣藤散”に就いて、 富山医科薬科大の嶋田等の報告を紹介します。1)脳血管性痴呆に対して自覚症状、精神症状、日常動作の 全般改善度において、プラセボに比し有意に優れていた。2)ラットにおいて、血圧上昇抑制作用、赤血球 変形能改善作用、血管内皮機能保護作用、血漿過酸化脂質低下作用、脳卒中発症抑制及び延命作用等が見ら れた。3)スナネズミで、海馬CA1領域の錐体細胞死に対する保護作用、脂質過酸化抑制作用、フリーラ ジカル消去活性増強作用。 等を認めたという。



興味ある話題は、一杯ありました。私が面白いと思った件に就いて、少しずつ紹介したいと思います。




一口メモ

大人のらくらくフォンFOMAってご存知ですか?^−^
NTTドコモから発売された字も大きく、ボタンも大きく、カメラも付いていて、テレビ電話も出来ちゃうすごい携帯電話です。
CMもされてます。耳の不自由な方がドコモでFOMAを購入しているのを見かけました。テレビ電話なら手話が通じるんですよね。 相手の顔が見えるのでオレオレ詐欺なんてものも怖くないですしね(笑)




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