今月は、7月15日から17日にかけて東京で行われた日本ペインクリニック学会から選んでみました。
痛みの基礎的研究から、治療の臨床、そして社会的問題まで、幅広く扱う学会で、ペインクリニックから、 整形外科、神経内科、精神科、麻酔科、脳神経外科、リハビリテーシオン科、スポーツ医学、心療内科、 看護師、針灸師等関係領域の痛みに興味のある方々が参加し、開催されました。 シンポジウムや特別講演などで、最近の話題として取り上げられてきた問題は次のようでした。 1. 緩和医療と医療連携 ガン末期の方が、満足に、苦痛も少なく、安らかに自分を受け入れることができるように、専門の病棟を設置し、 いいスタッフを配置して、地域の関係者、施設とどのように連携して行くかについての検討。 2. ペインクリニックのあり方 ペインクリニックとはどんなものかを、一般の患者さんに、最近、やっと少しずつ知って頂けるようになってきました。 ここでペインクリニックのあり方が、再考されています。 3. CRPSの治療 慢性難治性疼痛に関して、どう扱っているかについて討論。薬の使い方、たとえばドラックチャレンジテストの役割、 神経ブロックの使い方、手術の可能性などが話題として取り上げられた。 4. 痛みの多面的アプローチ 針灸、神経ブロック、心療内科、漢方などからの痛みに対するアプローチのしかたについての検討。 今回の学会では、一つの特徴として、高齢者社会を迎えて、加齢に伴う痛みについての問題が多く取り上げられていました。 細かい話題で、面白そうなものを選んで次回に取り上げて見たいと思います。 サッカーの試合が中国で行われていましたが、ひどかったですね。この文を書いた時点で次は決勝戦で中国vs日本。 スポーツの場であんなヒドイ態度は見たことがありません。どんなに仲が悪い国同士の試合であっても過去に相手国の 国歌斉唱中にブーイングする場面など見たことがありませんでした。みなさんは、どう感じられましたか??? 決勝戦無事に終えることを願うのみです(>_<; |
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