今月の話題〜6月〜



今回は、今年の6月5日、6日に横浜で行われました日本プライマリーケア学会より、話題を選んでみました。


1.介護事故とリスクマネジメント:(高村 浩、高村法律事務所)介護の場合は、ケアを受ける利用者が何らかの リスクを持っており、ケアの出発点は、利用者のアセスメントにある。

 リスクの要因
1) 管理者の要因
2) 入所者の側の要因
   入所者の持つ疾患、不注意、転倒、誤飲、入所者間のトラブルなど。
3) その他の職種との関連
   ショートステイ施設と在宅との間の入所者に関する状態把握の相違など。
4)家族による不適切なケア

 リスクマネジメント
1)予見すること。(利用者のアセスメント)
2)対応し、回避すること。(入所者の把握と対応、ケアプラン等)
4)問題が起こった時に損害を最小にする。(ケアマネージメントが基本)

介護はリスクにのみ対応して介護するわけではない。例えば、転倒を防ぐために拘束しておけばよいというわけではなく、 自立という拘束と相反することを考えることが必要である。具体的な判例を挙げて講演した。医療事故の時に、いつも言 われるように、予防が大切なのは勿論ですが、事故が生じた時にどのように対処したかが、重要であるとのことであった。 最高裁のホームページに、時々、医療裁判についての判例の詳細が記載されるとのことです。参考になると思います。

2.シンポジウム:新医師臨床研修制度と地域保険、医療
4) 厚生労働省医政局医事課長;上田博三、内科、外科、救急部門(麻酔科をふくむ)、小児科、精神科、地域保険―地域医療、 産婦人科の7つが必修で、primary Careの診療能力の訓練
5) 涌谷町町民医療福祉センター;青沼孝徳、病んだ人を診、家族の気持ちにまで配慮し、地域の問題まで思いを及ぼすことの 出来る医師を養成。

会場からの発言、医療事故発生の責任、協力病院への補助は?訪問看護と訪問した時の問題、研修期間は将来、 延長又は短縮の可能性は?研修の評価は? など活発な討論がなされました。

この学会は医師以外の方々の参加、発表が多く、専門分野の医学会と違った興味ある発表が、多くありましたので、 機会を見て紹介したいと思います。





一口メモ

「スパスパ人間学」という番組が周りで人気です。
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最近、気になるのはサッカーでしょうか。あの中田選手が立場微妙みたいですね。 中田選手がいないのに7−0って試合してましたしね。時代は変化していってます・・・。 高校生なのにプロのサッカー選手もいますしね。びっくりです!!




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