今月の話題〜6月〜



 今月の話題は、先月と同じ今月の2月28日、29日に東京で行われる予定だった日本慢性疼痛学会総会講演集の抄録集 の中から、先月の続きで、興味あるところから、私の理解した範囲で紹介したいと思います。



ワークショップ1:慢性疼痛に対する補完代替療法

1. ヨーガ療法に基づく痛みとの付き合い方:(黒川内科、鎌田譲)ヨーガ療法は伝統的ヨーガに基づき、 医療で再構築された心身両面の健康増進法である。各種アイソメトック・フリージング・アーサナ・、各種呼吸法、ヨ ーガ・ニドラー、心観瞑想ヨーガの智慧に基づく心理教育を行った。臨床試験で、アロマセラピー、ヨーガ療法の組み 合わせで行い、痛み、QOL、感情状態、破局的思考での有意な変化はなく、ADLのみ有意に改善した。ヨーガ療法による 介入で有意な痛みの改善は認められなかったものの、痛みと共に暮らしていくうえどの活動性は改善したといえ、認知 面での変化が大きかったといえる。


2. 慢性性疼痛におけるアロマセラピーの可能性:(大阪国際イリョウセンター、坂上未紀)アロマセラピ ーは鎮痛・鎮静作用、血流改善作用の精油を用いた4種類のブレンドを作成し、30分のアロマセラピートリートメント行 った。ペパーミントとグレープフルーツを用いた際に他のブレンドを用いた時より術前時術後の痛みを軽減した。ペパー ミントとグレープフルーツは交感神経を刺激する精油であり、アロマトリートメントは副交感神経を刺激す。アロマトリ ートメントは副交感神経・交感神経の両方の機能を向上させることにより痛みを軽減をもたらしたものではないか。アロ マセラピーの研究は少なくエビデンスも乏しいがこれから多方面での需要が高まって行くことを期待したい。


3. 難治性慢性腰下肢痛に対する脊髄刺激療法:(NTT東日本関東病院ペインクリニック、中川雅之)脊髄愛 隙療法とは、エックス線透視下にリード電線を挿入し脊髄後索を刺激することで痛みを緩和させる治療法である。新たに登 場したBustDRや高頻度刺激は、疼痛部位にParesthesiaを感じさせることなく疼痛を軽減することができる。BurstDRは刺 激は有効性が高い可能性がある。


4. 肩関節痛に対する選択的末梢神経へのパルス高周波療法の有用性:(岐阜大学麻酔・疼痛制御学、吉村文貴) 肩関節痛は運動器の痛みの中で、腰痛、頸部痛に次いで頻度が高く、腰痛に次いで2番目に長く継続する痛みであるという。肩 関節は肩甲上腕関節、胸鎖関節、肩鎖関節の3つのかんせつからなる複合関節である。前方部は肩甲下神経・腋窩神経、後方は 肩甲上神経・腋窩神経が支配している。末梢神経に対するパルス高周波法(Pulsed radiofrequency :PRF)により様々なニュー ロンモヅレーション効果によって長期的な鎮痛効果が期待できる。


5. 腰椎椎間関節症、仙腸関節症にたいするパルス高周波法を用いた治療戦略:京都府立医科大学疼痛・緩和学、 波多野貴彦、他)腰痛は運動器の痛みの中で頻度が高く、男性は一位、女性は肩こりに次ぎ2位をしめる。腰椎関節ブロック、 仙腸関節ブロックで長期の効果が得られないときに腰椎後内枝パルス高周波法、仙腸関節枝パルス高周波法を超音波ガイド下 に施行している。



一口メモ

 コロナが一旦収まりましたし、マスクや消毒液は手に入るようになりましたし街も動き始めて良かったですね。
そういえばアベノマスクは、どのくらい配布完了しているんでしょうか。最近そのニュース見ない気がします。
まだまだ油断はできません。ワクチンが出来ないことにはコロナとの共存生活です。気温も急に暑くなりましたので 体力と免疫力を高めてコロナや季節の変わり目と戦いましょう。


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