今月の話題〜12月〜



12月の話題は、痛みの問題から一つ、季節のインフルエンザについて、降圧剤“バルサルタン (ディオパン)のvaliannt 試験の結果の三題から選んでみました。


1. 慢性疼痛への代替医療の貢献;( 永田勝太郎、慢性疼痛22(1).55−60.2003) 慢性疼痛は難治性疼痛でもあり、鎮痛消炎剤や神経ブロックなどの現代医学的療法では効を奏 さないことも多い。そうした場合、患者さんが代替医療(針灸、マッサージ、民間療法、健康 食品、など)を求めることも少なくない。代替医療は現代医学を否定し、対立するものである が、近年、かなり様変わりをし、むしろ代替、相補医療というようになってきた。わが国では、 残念なことに一部の代替医療は、商業主義かつ非科学的な健康食品や無資格者による無秩序な 医療と結びついて、一般の方々にとって有害で危険なことすらある。対して、アメリカでは1 997年に医師以外の専門家(針灸師)を認め、針灸師に針、灸、生薬、生活習慣のカウンセ リング、呼吸法、物理療法、電気療法、吸いだま、垢すり、ビタミン、マッサージ、超音波、 赤外線、レーザー、運動療法など幅広い医療行為を認めた。資格を得るには、医師同様に、大 学院卒が要求され、そうでない者は、資格試験を受けられない。アメリカの人口の42%(1 997年)が代替医療を受けたという。対象疾患は慢性疾患であり、58%が予防のため、4 2%が治療のためであった。83%は医師の治療も受けているが、72%はそのことを医師に 告げていなかった。NIHは、代替医療を正しく評価し、慣行医療との共存を図るために研究 費をだしている。
 日本でも、代替医療が全人的医療の文脈のなかで、科学的に評価され、整理され、位置 ずけをされるべきであり、代替医療も、病態を一生という生命の連続性の中でみる視点が必要 である。

2. インフルエンザ:(Mebio別冊、武内監修、大正富山医薬提供)、インフルエンザウイル スは、A,B,Cの三型があるが、A香港、Aソ連、Bの三型が流行している。A香港が患者 数も多く症状も強い、次いで、B型が多く、Aソ連は比較的少ない。A型は毎年1月から2月上 旬にかけて流行し、その後にB型が優勢となる。B型は小児で、A型に比して1〜3才位高い層 にみられる傾向がある。下痢や腹痛、嘔吐などの消化器症状が多いのはB型、ひきつけなどの痙 攣を起こすのはA型の方が多い。脳症が多いのはA香港型である。潜伏期短く、数日で、早期の 症状はノドのイガイガ感、神経のピリピリする感じ、悪寒などである。殆どが全身症状をともな う。ボーとするとか、体がフワーとする、だるい、全身倦怠感で、ついで筋肉痛、関節痛やクシ ャミ、鼻水、咳がみられる。熱は通常、4日間くらい、2峰性の発熱パターンを示すことも多い。  インフルエンザに対するワクチンの有効性は認められ、今年も高齢者を中心に接種者が増 加しているが、B型の方はワクチンが効きにくい。 診断に、最近はキットがあるが100%の診断率ではない。時期や検体の適切に採取され たかどうかにより影響されることがある。症状や発症の経過、所見も大切な診断の基となる。
 治療として、抗ウイルス剤の投与は、早いほどよい。抗ウイルス剤の投与は発症から48 時間以内とされているが、48時間はウイルスは増殖しており、より早い時期の投与が望ましく、 抗ウイルス剤の投与は3−5日間は投与するべきである。抗生剤としては、組織移行性がよい、 サイトカイ抑制による抗炎症作用が期待できるなどから、マクロライドが勧められる。

3. VALIANT試験;平成15年11月29日のノバルテス、ファーマのセミナーより;降 圧剤のACE阻害剤には、心筋梗塞に対する効果があるという報告があるが、ARBであるディ オパンにもこの効果があるかどうかについての調査である。結果は、ARBのディオパンにはA CE阻害剤であるカプトリルと比較して、同程度の効果が認められたとのことである。カプトリ ルに比し劣っていないが、より以上でもないとのことである。ディオパンには、咳という副作用 が少なく、投与途中で中断した例は少なかった。





一口メモ

少し前の話ですが、テレビ朝日系列でIQテストってやっていたのを知っていますか? テレビでもやっていましたし、インターネットでも出来るようなんですけど。
全国的に平均は105くらいだったようです。テレビでは東大生や医師や大工さんなどが 代表で出てました。東大生平均125くらいだったかな?あんまり覚えていませんけど( ̄ー ̄;
友人には、135やら30やら面白い結果が出ていました。
ちなみに私は112でした(苦笑)   本も出ているみたいです。
正解数が同じでも、ちゃんと年齢別で数値が決まるので結構面白いですよ。





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