今月の話題〜9月〜

9月の話題を今年の5月に福岡でおこなわれた東洋医学会より選んでみました。


1.東洋医学の教育に付いて;(原恵二郎、恵風会病院) 厚生労働省でも、医師として診療にあた る者に、日本の伝統医学の理解と最低限度の知識の必要を認め、各医学部医学科に東洋医学(日本 の伝統医学)について教育の時間を来年度からとるという。

2.中国の生薬事情;(木村孟淳、第一薬科大学)日本で用いられている漢方用の生薬は90%を 輸入に頼っており、その比率は上がってきている。中国から輸入される生薬は中国全生産の1%以 下であるが、最近、その質、量ともに低下してきている。中国自身の問題として、山間部で生薬の 生産に携わってきた優れた技能を持つ若者が農村からはなれるため、結果として、生産量の低下、 品質の低下、買い上げ価格の低下という悪循環に陥っている。

3.漢方方剤と脳機能疾患;(、藤原道弘、福岡大学)循環改善作用を持つ当帰、川?、薄荷、桔梗、 附子、釣藤鈎、龍骨、牡蠣、甘草など、脳代謝賦活作用を期待して柴胡、芍薬、大黄、厚朴、龍骨、 牡蠣、甘草などが入っている方剤が、脳疾患や精神疾患に効果が期待される。大黄水製エキスはラッ トでメタンフェタミンによる自発運動興奮の鎮静作用、アポモルフィンやメタンフェタミンによるよ るラットの旋回運動の拮抗作用があった。この有効成分は分子量約2980のカテキン類からなる縮 合型タンニンで脳内の作用部位が大脳辺縁系のドパミンやノルアドレナリン神経系である。大黄単身 の将軍湯の統合失調症に対する効果、当帰芍薬散、黄連解毒湯の抗痴呆作用が期待される。当帰芍薬 散は海馬のニコチン性アセチルコリン受容体の増加作用やChAT活性の賦活作用があることから、 アルツハイマー病への効果の報告がみられる。又、生薬の成分ポリフェノールのフリーラジカル消去 作用が脳機能に影響している可能性もある。

4.東洋医学のEBM;(寺沢捷年、富山医科薬科)医療保険制度の中に漢方製剤や生薬医療をしっ かりとした形で位置ずけをするためには、その有用性を客観的に示す必要があるが、東洋医学の治療 体系は、EBMを構築する時に必要な"個の医療"や "流動性を認識する治療体系"を評価するには本質 的になじまないために、大きなジレンマを抱えながらEBMの構築を進めている。

5.韓国伝統医学;(吉富誠、公立菊地養生園診療所)1952年に韓医師と洋医師の二つの医療制度 が共存する制度が制定された。基礎医学は韓、洋医ともに同じだが専門のコースになってからは全く異 なることになる。韓医学は陰陽五行理論と黄帝内経を始めとした古典を重視した医学である。

6.漢方と癌というシンポジウムもあったが、内容としては、漢方で癌が治るというよりも、がん治療 の補助として有用とする意見と思われた。


以上、今回の日本東洋医学会で、特別講演やシンポジウムで取り上げられた話題の中から、興味の持てた 話題を拾ってみました。



一口メモ

各地でお土産品として 色々な特産物味の板チョコが売ってますよね^−^
沖縄では「パインチョコ」北海道は「夕張メロンチョコ」「とうきびチョコ」。
なんと伊豆では「わさびチョコ」。これが意外と美味しいんですよ(笑)

今年は夏が寒かったのに8月末から暑くなってますね。
夏を実感しないまま秋になってしまうんですね。周りに気温についていけずに
体調を崩す人が増えています。気をつけましょうねっ、お互いに(微笑) 天気予報も当てにならないし、いきなり夕立になったりしますけど・・・




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