今月の話題〜11月〜



 今月の話題は平成26年9月14日、15日と仙台で行われた日本良導絡自律 神経学術大会より選んでみました。この学会は中谷義男先生が発表した良導絡 を基本とした療法を基本とした鍼灸療法の一つについて、その関連した話題も 発表、検討する学会です。


*良導絡療法について

 私は昭和42年に大阪医大の兵頭教授に良導絡療法を教えて頂き、その時に創立者の中谷先生を紹介してもらい、通天閣の近く にあった中谷先生の診療所を訪ねて、良導絡療法について教えて貰いました。概略は次のようでした。

 体の一部を圧迫するとある方向に響きを強く訴える過敏な患者さんがおり、その方の皮膚の電気抵抗を測定すると電気の通り易 い点がありその点を繋いでいくと線となることを発見し、それが鍼灸の経絡と一致することが分りました。更に、それぞれの良導 絡(経絡)のもっとも絡の変化を示す点、良導点がありその点の皮膚の電気抵抗を200μA、12Vの測定器(ノイロメーター) で測定し、全身24本の良導絡の通電量を測定し、全身の良導絡(経絡)の状態を表に記し平均値より外れるところを異常とし、 どの経絡が異常だとどんな病状が出やすいか見ることが出来るとしました。不問診といっています。異常の経絡が分りますと、そ の経絡を調整できる点(ツボ)があり、刺激(補)点、抑制(寫)点として、異常の具合で使い分けて、治療するとしました。こ のような全身的治療以外に局所の治療には、具合の悪い所、反応良導点に刺激(12V、200μA)を与えることにより治療が出 来るとしました。刺激は12V、200μAで、経絡の抑制(寫)も、刺激(補)もできるとしました。

 実際に治療しますと面白い効果が得られますので、それ以来臨床に使用してきました。特に、私はペインクリニックが中心です ので、反応良導点を使用した治療を多用しています。東京オリンピックでは体操の遠藤もこの良導絡療法を使用し、金メダルを得 たと聞いています。


*第66回日本良導絡自律神経学会より

1.電気ニューロモジュレーション療法:(東北大学医学系研究科、半田康延)電気的モジュレーション(神経修復)とは、 主として電気刺激によって感覚性の興奮を脊髄や脳に入力し、機能的な異常状態にある神経回路網を正常化し、疾病の治療を行お うとするものである。完全埋め込み型刺激装置も実用されて来ている。対象疾患は(1)深部脳刺激:パーキンソン病、重度のう つ病、強迫神経症、不随意運動、遷延性意識障害、(2)脊髄刺激:疼痛、運動障害、(3)末梢神経刺激:排尿障害、てんかん などである。

2.有害電磁波を人の身体をよくする電磁波に変える:(丸山アレルギー医院院長、丸山修寛)電磁波は様々の電気器具から 発生している。携帯電話、スマホ、コンピュータ、電気コンセント、ブレーカー、家庭内電気配線などから発生している。電磁波 は癌、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、花粉症、パーキンソン病、高血圧、糖尿病、不眠症、うつ病など様々である。裸足で地面 を歩くことにより、われわれは地磁気をうけとることが出来、これが健康に大切である。

3.その他に、良導絡療法の仕方、工夫、こんな利用の仕方があるなど、又、良導絡を併用すると有用な方法の発表などがあ った。


筆者一言
 良導絡療法が学会の形で、検討されて、興味ある発表がなされており、ものの見方を変換するのに役立ちました。この療法は簡単に入ること が出来て、効果も実感出来ますので、針に接し、鍼灸を理解して、臨床に利用して行く上でよい方法と思います。器械は、ノイロメーターと昭 和針管で済みます。まずは昭和針管と針で所定の電気を通電して、肩こり、腰痛の症状の強い所を刺激し、効果を見てみるとよいと思います。




一口メモ

 小笠原諸島の周辺海域などで中国漁船のサンゴ密漁が相次いでいる問題。 笠原は赤サンゴの生息地として有名だそうで「宝石サンゴ」とも言われる高級品の赤サンゴが採れるそうです。知りませんでした。 取り締まりも強めると言ってる割に減りませんね。 多くが台風20号を避けて、南東方向に遠ざかっているみたいですが、近くの島の方は不安でしょうね。 排他的経済水域内で密漁をしたとしても処分は軽いみたいですし、近くをうろうろされたくありません。早い解決するといいですね。



「今月の話題」バックナンバーへ