今月の話題〜2月〜



 平成26年1月12日に東京で行われた「栄養と食欲」講演シンポジウムより選んでみました。 (富士レビオ株式会社)


1、 栄養の吸収と代謝:(徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部分子栄養学、宮本賢一)毎日の食事から、 6大栄養素、糖質、脂質、タンパク質、ビタミン・ミネラル、線維分を、消化し吸収し易い形に分解し必要なもの、糖質はグ ルコースなどの単糖類、脂質は脂肪酸とトリグリセリド、タンパク質は個々のアミノ酸に分解し吸収される。糖類は、単糖類だと腸内細菌にとられてしまうので、腸内で2糖類まで消化し、腸管壁で単糖類に分解し吸収される。


2、 食欲を調節するホルモンと代謝:(宮崎大学医学部内科学神経呼吸内分泌学、中里雅光)食欲は情動、記憶、価値判断、 ストレスといった「人間らしさ」と密接に関係しているので、食事療法は継続が困難なことが多い。胃、腸から分泌されるホルモンとし て、グレリン、GLP1が実際に現在治療に利用されている。グレリンは胃から分泌され脳に働き、食欲、成長ホルモン増加させる働きに 関係しておる。GLP1は脳にはなく血液を通して膵に働き血糖をコントロールする。食事を楽しく食べるとグレリン分泌は増加する。


3、 栄養状態の評価と状態:(防衛医科大学、田中祐司)正しい栄養状態は、バランス良く摂られた食事が正しく消化・吸収 され循環に周り、有効・適切に活用・消費され、余剰は適量備蓄されることである。メタボリック症候群、サルコペニアでない健康状 態、ロコモティブ症候群にならぬよう正しい栄養状態・評価法の理解が必要である。日常生活では運動が非常に大切、不可欠である。 現在の日本人の平均寿命は、男80歳、女85歳、だが、4000年前は18歳、2000年前は22歳、100年前は35歳であった。


4、 過栄養の治療;(東京逓信病院内科、川村光信)日本人では、BMI30%以上の高度肥満は0.2〜0.3%と少ないが、 日本人は肥満に弱く軽度でも糖尿病などの病的状態に陥り易い。しかし、3kg〜5kgの体重減で状態の改善が得られる。基本は 食事と運動であるが、超肥満には、日本でも、食道、胃縮小、腸短絡手術が行われている。米国では20000人ともいわれるが、 日本では、まだ少なく20人位行われている。効果は認められている。


筆者一言:このメディコピアシンポジウムは今回で34回になります。興味ある話題をえらび、その問題の研究者、実践者、活動者 を選び、シンポジウム形式で発表してくれるので、私も第5回から出席してきました。今回は、「栄養と食欲」です。一応、纏めてみ ました。内容については、常識的なことが多いのですが、時々、整理し置くのも必要と思い今回話題としました。




一口メモ

市長辞職と出直し選への出馬を正式表明した橋下さん。
大阪都構想にかける橋下さんの強い執念。かっこいいですね。
与党内には橋下氏のやり方は邪道だ、自分で対立候補を擁立したら良いなどの批判が出てるみたいですけど 民意を大事にする橋下さんみたいな方に都知事にもなっていただきたいです。



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