今月の話題は最近16年間に全日本鍼灸学会で発表された一般演題に発表施設の変遷をみてみました。 鍼灸系大学も9校開設されて来ており、これらの大学からの発表が多くなって来ています。西洋医学の分野と 同じ傾向になって来ています。 施設 一般演題数%(数) 平成25年 平成21年 平成9年 鍼灸系大学 49%(130) 34%(98) 35%(61) 鍼灸専門学校 19%(51) 25%(25) 18%(18) 鍼灸院 11%(30) 12%(35) 34%(93) 大学医学部(東洋医学科)10 4%(10) 3%(8) 大学医学部 15 6%(15) 8%(23) 8%(14) 病院 8 3%(8) 4%(12) 2%(3) 医療診療所 1%(2) 3%(8) 2%(3) 外国(韓、中、その他) 2%(4) 0.6%(2) 鍼灸研究会 4%(10) 2%(6) 学生 9%(26) 鍼灸の領域でも専門の大学が設立されてから、学会の内容にも変化が出てきています。今回のデータを見て分かりますように、 一般演題も大学からの発表が多くなり、鍼灸院からの発表は少なくなって来ています。西洋医学の大学、病院からの発表は変わ りないところを見ると、鍼灸の専門大学が、学会の発表、研究の中心になってきておると思われます。日本鍼灸とは何か、鍼灸 の大学での教育カリキュラムの統一性はあるのかなど、問題があると思います。国として、日本鍼灸について纏めた形を作り たいものとおもいますが、どうでしょうか? 中国の鍼灸、韓国の鍼灸のような日本独自の日本鍼灸の形が可能かと思うので すが、期待しています。 |
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