今月の話題〜4月〜



 今月の話題は、2013.3.2.に東京で行われた第49回日本東洋心身医学研究会 より選んでみました。心身医学を東洋医学の面から検討した報告、東洋医学 そのものを西洋医学の面から検討した報告など興味ある研究が報告されています。


・特別講演より
1、 会長講演:東西医学の融合―六君子湯の先端研究を中心に(鹿児島大学心身内科学、乾明夫)近年、 漢方の再評価がなされ、漢方研究の進歩とともに、エビデンスに基づく漢方の使い方が重視去れてき ている。研究手段も進歩しており、蛋白チップ、遺伝子チップ、コンピューターなどの漢方に関した 研究も進歩している。六君子湯は中枢性にグレリンを介し食欲に関与し、胃腸には直接的に働を良く している。ダイエットにはアンチエイジングの働きがあり、Rapamycinには約10%の延命効果がマ ウスで認められている。漢方と延命効果についても検討されてきている。


2、 基調講演:「漢方薬を駆使したがん患者の心のサポート」(がん研有明病院漢方サポート科、星野 恵津夫)がんは生体システムの中枢である神経、免疫、内分泌系を攪乱し、患者の闘病力を骨抜きにす る疾患である。漢方は、そのような失調したシステムを正常化するため、がんに対して有用性がきわめ て大きい。抑うつ状態に対する補中益気湯中心の補気剤、乳がん、婦人科癌などに伴う更年期症候群へ の駆お血剤、柴胡剤、唾液分泌障害にたいする麦門冬湯など、身体幻覚や不眠・悪夢などにも漢方が使 用できる。加えて、護摩行、加持も適宜併用される。


3、 認知症及び認知症のBPSD(郡上市民病院心療内科、森清慎一)認知症は記憶力障害、記銘力障害の中核 症状と幻覚、妄想、抑うつ、興奮などの精神症状、徘徊、攻撃言動などの行動症状がある。八味地黄丸は8 週間投与で認知機能、日常生活動作に改善が見られ、釣藤散では12週投与で精神症状、日常症状に改善が 見られ、抑肝散では異常行動、精神症状に改善が見られた。


4、 抑肝散が有効であった薬物乱用性頭痛の2症例(埼玉医科大学、神経内科)薬物乱用性頭痛にれいでは、 不安、怒りがあるのでないかと考え、認知症の精神症状である不安に効果のある抑肝散を投与したところ、 有効であった。屯用として、坐薬も使用した。





筆者一言
 漢方と心身医学につて検討して、発表される研究会で、漢方の体と心の両面からの作用機序、効果、 使い方などの検討がなされ、興味ある発表がされています。漢方に対する見方、考えを自分なりに見直す 資料を与えてくれます。漢方を心身両面から考え、患者さんに役立つ医療をしていきたいと思います。




一口メモ

「自転車による悪質な運転マナーが問題となる中、福岡市の繁華街・天神で自転車の押し歩き を求める市条例が施行された。」
詳細は市が委託した指導員が巡回し、降車を求める。罰則規定はない・・・
それでも自転車のマナー違反は半端ではないので、こういう条例は必要だと思います。 歩道では歩行者の邪魔になる場合は止まるんです。車道を走るときは左側走行なんです。 歩行者にベルを鳴らすのは、邪魔なのを退かせる為ではなく、歩行者への配慮。

自転車に免許あった方がいいと思う今日この頃です。



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