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今月の話題は今年の８月２９日から９月１日にかけてイタリアのミラノで開かれた世界疼痛学会より 鍼灸に関係した演題より選んでみました。３２題ありましたので、発表の国別と中から興味のあった演 題を紹介しました。  国別発表数は下記のようでした。数の多かった順に見てみますと下記の通りです。
＊興味のあった演題 １、An overview of acupuncture for migraine; Yi Guo, Tianjin University of TCM.（中国）： 片頭痛の治療に鍼灸が中国で使用されて来た。使用されている治療方法は、１）Filiform針、２） 電気針、３）耳針、４）三陵針、５）灸頭針が多く使用されている。作用機序としては、東洋医学 的には経絡の虚実、気血の流れの調整であり、西洋医学医学的には、１）neuropeptide ２）内因性 モルフィン様物質、３）血流状態、などが関係しておると考えられるが詳細は不明である。 ２、Press tack needle and its sham are useful for double blinded clinical trial in acupunct ure; Kenji Kwakita et al, Meiji University of Integrative Medicine, et al（日本）: 鍼灸の効 果についての検討でよくSham針として刺さない針が使用されるが、この刺さない針のplaceboとしての 妥当性についての検討である。通常の針、灸そしてSham 針として使用されている方法を行ったところ いずれにおいてもC mechano-heat sensitive(CMH)unitsに活動 が認めれ差がなかった。現在Sham針と して使用されておる方法はPlacebo としては適切でない。何か不活性な良い方法がSham針として開発 されるべきだろう。 ３、Is auricular acupuncture effective in the treatment of Headache ? ; Weil L. Huang, et al , Beneficiencia Portuguesa Hospital（ブラジル） : 耳針の頭痛の治療に使用した場合の効果 について検討した結果。調査のできた６９例についてみたもので、94.20％で効果が認められた。63. 78％が４回の治療で効果があり、30.43％は４回以上の治療を要した。 ４、Acupuncture Analgesia : A Placebo Effect ? : Lene Vase , Aarhus University (デンマーク) ：針についての研究発表が多くみられるので、其の効果について刺す針と刺さない針（Placebo針）につ いて検討した。結果は、針の効果はPlacebo針以上の物ではなく針の効果には、針そのものよりも針に対 する感じ方、針が痛みを減らしてくれるという期待感が大きいと思われた。 筆者一言 今回の学会でも鍼灸は話題の一つとして取り上げられておりました。世界で広く主に痛みの治療に利用 されているのが分かります。ヨーロッパの一部では針は偽薬効果の域を出ないという人もいますが、今回 紹介しましたようにPlaceboとして使用された方法に問題あるとの指摘があり、実際、広く臨床で利用さ れ有効性が認められています。日本からの発表で針の効果について検討した発表がありました。このよう な発表がどんどん日本から発信したいですね。 しかし、中国の工場でストにより生産が間に合っていないようです。 中学生からご年配まで本当にスマートフォンやタブレットが普及しました。 買ってから使いづらい、使いたい機能が無かったなどの声を聞きます。 色々な種類が出ています。自分の用途にあったものを選ばないと安い買い物ではないですから、しっかり予習して買いにいかないといけませんね(^-^) |
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