今月の話題〜4月〜



 今月は2月18日、19日に東京で行なわれた日本慢性疼痛学会 より昨年7月から使用可となった痛みの治療薬剤“トラムセット” の使用経験の報告を紹介いたします。これから広く使用される可 能性があります。



1,慢性疼痛に対するトラムセットの使用経験:(東京クリニック、木村信康、宮崎東洋)80名の患者で、 疾患腰下肢痛、肩頸部痛、膝痛、20歳〜80歳で、吐き気(5)、便秘(7)、眠気(3)、l副作用で 中止は10名、副作用軽減のためにナイウゼリン、ノバミン、マグミットを併用した。始め1〜2錠から始 めて、1〜2週で増量した。有効は60%であった。70歳異常で中止者の50%であり、70以上で慎重 に。1日には多く2〜3錠。


2,当院におけるトラムセット処方症例の現状:(仙台ペインクリニック、筒井沙弥子、他)79名に投よ。 PHN(24)、腰部脊椎管狭窄症(13)、腰椎椎間板ヘルニア(12)、吐き気18.5%、眠気(1 5.7%)、次目めまい、便秘だった。効果74%。年齢は24歳〜87歳。 胃による中止は9名、全く 副作用なし41名、吐き気は出る日とは最初から出て、予防薬の投与は効果がなかった。トラムセットとリリ カの併用で効果は85%に上がった。


3,トラマドール・アセトアミノフェン配合剤が有効であった高齢者慢性疼痛患者のI症例:(獨協医科大学 麻酔科、濱口眞輔、他)85歳腰痛。1日3錠x3開始。ナウゼリン併用し、下剤は適宜、1日6錠まで増量 しよい効果を得た。


4,アセトアミノフェンの用量・用法改定に関する意識調査:(獨協医科大学麻酔科、高橋良亨、他)平成2 3年1月から一回最大1000mg、1日4000mgまで使用可となった。解熱剤としてのみ37%、150 0mg以内が35%、1500mg以上使用は11%であった。


筆者一言
この薬剤を私も使用しておりますが、まだ使い慣れず症例は数えるほどです。慣れて来れば難治の痛みの患者さん は多くおられますので、広く使用されるものとお思います。私も少しずつ使用範囲を慎重に広げています。このよ うな新しい薬剤多く出てくることを期待したいですね。トラムセットは、今日の報告のように比較的使いやすい薬 剤です。




一口メモ

3月末、4月始めと嵐が来ましたね。凄い風でした。短時間で急速に発達する「爆弾低気圧」で昭和29年以来だったそうです。 トラックなぎ倒しベランダが飛び、米軍機が羽田に緊急着陸とビックリでした。 春一番が吹かなかった代わりに嵐がきたらしいです。 今日つばめの巣でつばめが元気に鳴いていました。やっと春到来です。桜が待ち遠しいですね。



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