今月の話題〜1月〜



明けましておめでとうございます。今年も佐々木医院のホームページをよろしくお願い申し上げます。

 今月の話題は、今年の9月にモントリオールで行なわれた世界の痛みの研究、治療に関与している 専門家が集う国際疼痛学会で、針治療に関した演題を選らんで検討してみました。針治療は世界中で 広く主に痛みの治療に利用されておりますが、まだ、代替医療の一つとしての位置にあります。

この学会で、針についての演題を出しておる国について、どの国からどのくらいの演題が出て いるかをみてみました。

  イギリス   6       中国      1
  日本     5       ギリシャ    1
  オランダ   3       タイ       1
  カナダ    2       デンマーク   1
  アメリカ    2        香港      1
  ブラジル   2       オーストリア  1
  ドイツ     2      アルゼンチン  1
日本も頑張っています。世界中で針は関心を持たれ、使用されて居ることが判ります。演題は出ていませんが、 イタリアでも針治療は広く使用されています。針に関する演題より4つほど選んでみました。



1.
Effect of Electroacupuncture on Chronic Muscle Pain Model in Rats; (Meiji Univ. of Integrative Med. Japan , Y. Miyakawa and K. Itoh) ラットの実験で、下肢の腓腹筋に慢性の疼痛を作製して実験を 行なった。電気針(electroacupuncture)を行なうことによりこの慢性の疼痛を抑える事が出来た。この作 用機序には、内因性モルフィン様物質の系統が関与しておると考えられた。

筆者一言:日本からの演題です。どんどんと日本からの発信が期待されます。



2.
Is Acupuncture-induced analgesia mediated by diffuse noxious inhibitory control ? ;(Univ. of Aalborg, Denmark, K. Streitberger, et al ) 成人にて行なったデータで、針刺激はプラセボ効果と有意な相違は得ら れなかった。針鎮痛は瀰漫性侵害抑制コントロ−ル系(DNIC、diffuse noxious inhibitory control) によると言われるが、健康成人における実験で、そうは言えないのではないかという結論であった。

筆者一言:実験の方法に問題があるように思われましたが、欧米では、このような発表がまだ多くあります。



3.
Programme accord : Prevalence of use of complementary and self-management therapies in patients with non cancer chronic pain ; (univ. de Sherbooke, Canada, J. Rivard, et al,) 癌性疼痛でない慢性の痛みの 治療について、代替医療とself management therapy について検討した。使用された代替医療はマッサージ(27 %)、水療法(24%)、オステオパシー(13%)、針(9%)、Reiki(4%)、reflexology(3%), ,磁石療法 (2%)、接触療法などであるが、プライマリーケアとして代替医療が痛みの治療に使用されるのは、広く使用され ておる。代替医療は大変によい効果がみられるので、さらなる検討が必要である。針治療は9%であった。

筆者一言:カナダのケベック地方からのデータですが、針治療が痛みの治療法として代替医療の9%に利用されているとのことです。



4.
MIDAS Questionnaire in a Greek sample of headache patients : aspect of reliability and sensitivity ; (Dept. of physio logy , ATEI Athens Greek, G. Georgoudis,et al ) MIDAS質問票はギリシャで片頭痛、筋緊張性頭痛の評価法として有用である ことが示されている。今回は、針治療について長期間の信頼性、有用性について検討した。針治療は医師が行なった。86例の筋 緊張性頭痛について、治療前一ヶ月、治療前1時間、針治療を最後に行なった時点、治療後四ヶ月の四つの時点で評価した。そして 、針治療は有意に有効であることを認めた。

筆者一言:ギリシャからの発表で、頭痛の治療法として有用であるという。古来、ギリシャには耳針のような民間療法があったとのこと 、針治療が受け入れられる国なのかもしれません。



筆者一言
 針治療は世界的に認められ、使用されています。先月、11月の話題で、日本針灸とは?という題での関東甲信越鍼灸学会の話を 紹介しましたが、中国が、鍼灸、漢方で世界に出てきておる現在、日本の鍼灸、漢方ももっと世界に広めて行く必要があると思います。 今回、日本から5題の演題があり、内容は他国の演題内容と比較してより深く検討した研究でしたので、もっと世界に発して欲しいと 思います。今年、2011年に日本が世界に貢献出来るそして認められる国で、日本人が自信と誇りを持って暮らせる国にしたいですね。




一口メモ

明けまして おめでとうございます。
寒い寒い年明けでしたが皆さん体調は大丈夫ですか?
卯年。うさぎ人気でペットジョップではウサギ不足という不思議なニュースを見ました。 可愛いですし、なつっこい動物ですが。ペットを捨てるニュースも多い最近。 ウサギさん飼うのは良いですけど最後まで一緒に生きてあげてほしいものです。
今年も気分一新頑張っていきましょう。今年も宜しくお願いします。





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