今月の話題〜12月〜



 今月の話題は、11月14日に千葉で行なわれた関東甲信越鍼灸学会 より選んでみました。今回は、“日本針灸とは何か”いう主題で特別 講演、シンポジウムが組まれました。興味ある問題です。



シンポジウムより
1.
経絡治療の誕生から最近の伝統鍼灸の動向;(東洋鍼灸専門学校、戸ヶ崎正男) 大正末期に西洋医学に対する反省と復古主義のために鍼灸、漢方が見直された 。経絡診断と治療では、脈診が最も大切であるとされた。1967年には、木 下晴郎らにより経絡、針を科学的に検討し、1988年には井上雅文により陰 陽についての検討がなされた。日本針灸では、六部定位の脈診について古来定 見はなく、五行要穴についても、診断、治療において最も大切なのは、治療す る主治医がどう考え、診断し、治療するかが重要なのである。



2.
西洋医学から構築した鍼灸;(日本針灸懇話会、鈴木信)日本の鍼灸は、 6世紀には中国から明堂図がもたらされ日本の医術に影響を与えた。その後日本の 医学は独特の発展をして来たが、大きな転機は明治維新と太平洋戦後にある。明治 維新には、西洋医学が医学の主流となり、鍼灸、漢方は主流を外れたが、絶えるこ となく続いて来た。そして、太平洋戦後には、GHQによる鍼灸の禁止が伝えられ たが、医学者、官僚、盲人団体、鍼灸団体の尽力により医学の一つとして残る事が 出来た。しかし、鍼灸の科学化という問題が科せられた。石川日出鶴丸、石川太刀雄 による皮膚電気抵抗と経絡、疾患の研究から、内臓体壁反射、皮電点の考えから、疾 患の診断、治療に用いられる皮電計が作られた。鍼灸科学化の一歩である。



3.
日本における中医鍼灸の導入の経緯と日中の中医鍼灸の違いと日本中医鍼灸の特徴; (アコール鍼灸治療院、河原保裕)中国でも清代(1616〜1912)に中国に西 洋医学が伝えられ、1912年に中華民国が成立して西洋医学重視政策を取ったため に衰退したが、1949年に中華人民共和国が成立して、伝統医学と西洋医学を共存 させる政策をとり鍼灸の復興してきた。1972年に針麻酔の報告がなされてから鍼 灸が世界からより一層注目され、研究も盛んになった。中医学では、弁証論治で、“ 理、法、方、穴、術”で、理は八綱弁証、経絡弁証、六経弁証、気血水弁証などで、 法は治療法則、方、穴、は選穴、配穴、術は針法、灸法、補瀉法のことである。中医 鍼灸と日本の鍼灸に本質的違いはない。日本の中医鍼灸は随機制宜の考えに基づいて 行なっておるからである。



筆者一言
日本針灸とは何か、中国鍼灸との相違はなにかについての特集で、興味ある問題でした。 今回の検討では、司会の山口智先生、小川卓良先生が積極的、精力的に日本針灸とは何か について、結論を出そうと努力されたましたが、これが日本針灸だというはっきりした結 論は、出ませんでした。しかし、今まで日本の国内で発展してきた日本針灸には、何か独 自のものがあるのではないかと思います。漢方では、日本漢方は随証療法であり、中国医 療は弁証療法であるので、この辺に違いがあるのではないでしょうか。




一口メモ

ついに日本でスマートフォンブーム到来です。 iPhone独壇場だったのは前の話です。 iPhoneはメモリーカード非対応なのでパソコンがないと 使いこなせない。ワンセグやお財布ケータイもない。 アプリは多いけど無料アプリは少ないんです。 docomoとauからは、それらを対応させたLINX 3D SH-03CやISO3など アンドロイド端末が登場しています。 auはネット回線を使った通話skypeにも対応します。

ただ、使いこなす自信のない方や分からない事を自分で調べられない方は 無理してスマートフォンにすると本当に使いづらい端末です。 普通の携帯の方がカメラが良かったり、メールが打ちやすいのは事実です。 自分にあった携帯を選びましょう(^−^)





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